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東京都内屈指の名坂、日本坂道学会会長が案内!

5/1(水) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 ぶらり街歩きには最適な季節。三井財閥総帥の玄孫でもあるタレント・團遥香が「日本坂道学会」会長の山野勝氏を案内人に、東京の坂を歩いた。ここでは、都内屈指の名坂を紹介しよう。

【写真】神楽坂若宮八幡神社へと上る「ゆ嶺坂」

●ゆ嶺(ゆれい)坂(「ゆ」は、「广」の中に「臾」)/外堀通りから神楽坂若宮八幡神社へと上る坂。「江戸初期、この辺りは美しい梅林だったそうで、真偽はともかく二代将軍秀忠が中国の梅の名所・大ゆ嶺に例えて命名したと伝えられています。なかなか高尚です」(山野氏)。江戸切絵図には「シンサカ」と記され、幽霊坂、若宮坂、祐念坂、唯念坂、祐玄坂、行人坂など数多くの別名を持つ

●逢坂/ゆ嶺坂の1本西側、旧東京日仏学院入り口脇にある史跡「堀兼(ほりかね)の井」から上り始めるかなりの急坂。坂上には最高裁判所長官公邸があり、江戸時代には武家屋敷であったことを忍ばせる。「奈良時代に都から赴任してきた小野美作吾が、さねかずらという娘と恋に落ち、都に帰った後に亡くなったが娘の夢に現われ、この坂で再会したという伝説が坂名の由来。美男坂という別名もあります」(山野氏)。外堀の北側は坂道密集地帯だ

●三浦坂/「谷中1丁目にある三浦坂は臨江寺と宗善寺の石塀に沿って走る名坂です。ほどよい傾斜とうねりがあり、両側から覆いかぶさる樹林のトンネルが美しく、寺と大名屋敷に囲まれた江戸の町の面影を残しています」(山野氏)。坂名は、美作(みまさか)勝山藩主・三浦家の下屋敷があったことに因む

●七面坂/JR日暮里駅北口から御殿坂を歩いていくと観光名所の夕焼けだんだんに至るが、その手前の分かれ道が七面坂。「今では谷中銀座へ行く裏道といった感じですが、江戸以来の歴史を持つのは、だんだんの坂ではなくこちらの坂。台東区と荒川区の境でもあります」(山野氏)。坂名は、坂上の北に位置する延命院に七面天女を祀る堂があることに由来する

【PROFILE】
◆だん・はるか/1993年生まれ、東京都出身。聖心女子大学卒業。2010年、芸能界デビュー。女優、タレント、レポーターなど幅広い分野で活躍する。朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にレギュラーレポーター(毎週月・火・木)として出演中。高祖父は三井財閥総帥の團琢磨、祖父は作曲家の團伊玖磨、父は東京・日本橋のコレド室町などを手掛けた建築家・團紀彦氏。

◆やまの・まさる/1943年生まれ、広島県出身。坂道研究家、日本坂道学会会長。早稲田大学卒業。出版社社員時代から趣味で坂道研究に打ち込む。現在はNHK文化センター、朝日カルチャーセンターなどの坂道講座で講師を務める。著書に『大江戸坂道探訪』(朝日新聞出版)など。

●撮影/吉場正和 取材・文/上田千春

※週刊ポスト2019年5月3・10日号

最終更新:5/5(日) 10:15
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