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「富士そば」の蕎麦湯はNG!? 健康そうな「大戸屋」も… 食べてはいけない外食チェーン

5/3(金) 8:00配信

デイリー新潮

塩分「非開示メニュー」を独自調査! 食べてはいけない外食チェーン(1/2)

 外食チェーンの「塩分過多」メニューを指摘してきた前回までに続いて、「脳卒中」「心疾患」「胃がん」リスク上昇が気になる品目を実名公開する。(以下は「週刊新潮」3月21日号掲載時点の情報です)

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 アフリカの奥深く、太古のままに暮すピグミー。彼らの中には、高血圧の者はいない。脳卒中という病気すら知らない。

 学者はこの“特異現象”に迫った。導き出した結論は、「塩」。アフリカではもともと塩は限られたところからしか出ない。「少塩」生活を送る彼らは必然的に血圧が正常なまま保たれる。人類の歴史も同じ。6万年前の「出アフリカ」の後、ヨーロッパやアジアで塩と出会い、味を引き立たせる“魔法”として大量に使用した。その結果、今では世界で10億人と言われる高血圧患者を抱える――。

 数年前、NHKの番組で放映され、反響を呼んだ「研究」である。

 もちろん、塩は細胞の働きを正常に整える役割を持つ、生命活動に不可欠な栄養素だ。しかし他方で、その味わいゆえに必要以上の摂取を招き、人類の命を縮めてきた。塩との正しい付き合い方は全世界的な課題であると言えよう。

 前回までで、外食チェーン店のメニューに、その塩分がどれだけ過剰に入っているかという“実態”を示した。

 日本人の1日の平均食塩摂取量は、およそ男性11グラム、女性9グラム。が、これは摂り過ぎと言われ、厚労省は生活習慣病の予防のため、男性8グラム、女性7グラム未満とすることを目標として定めている。日本高血圧学会では1日6グラム、WHOは5グラム未満。

「世界標準」としては1日でこの数値なのに、多くの外食チェーンではたった1食で塩分量がこの5グラムを超えるメニューが目白押し。中には、メニューの半分が基準値超えという店すら見つかったのだ。

美味いと感じたら「WHO基準」の3倍! 

「高血圧や心臓病の方に蓄尿検査を行った際、“外食を美味しいと感じるか、しょっぱいと感じるか”と質問してみました」

 と言うのは、東京女子医大東医療センターの渡辺尚彦医師である。渡辺医師は、24時間365日、自らの血圧を測り続けて30年。身体を張って高血圧対策に取り組み、「ミスター血圧」と呼ばれる専門医だ。

「結果は“しょっぱい”と感じた人の塩分摂取量は平均1日7グラムだったのに対し、“美味しい”と答えた人は14グラムでした」

 すなわち外食に慣れ、それに惹かれるようになったヘビーユーザーは、WHO目標値の3倍近くの塩分を摂っている可能性があるというから恐ろしい。こうした過剰摂取はもちろん、

「高血圧を招きます。その結果、脳卒中や心筋梗塞になる確率が増し、さらには、胃がんの発症頻度が増すのも特徴です」(同)

 また、もし幸運にも、これらの病魔から逃れられたとしても、高血圧になれば、健康診断に引っかかる。医者に行けば、「減塩しろ」と怒られて食卓は味気ないものに。さらに症状が進めば、大量の降圧剤を飲むことを強いられ……。QOL、すなわち、生活の質は確実に悪化する。百害あって一利なし、というワケなのだ。

「人間には、5種類の味覚がありますが……」

 と解説するのは、管理栄養士で食生活アドバイザーの堀知佐子氏。

「中でも“しょっぱい”という味覚は、生まれた時から人間が快楽に感じるもの。ですからこれを多く摂取し続けると依存症と同じ状態になるのです。塩分値が高い外食に頻繁に行くとリピーターになるのはこのためです。私は以前、大手外食チェーンの商品開発に携わったことがある。新商品の会議では、会社の重役さんがずらっと並ぶ。その前に、10や20の試作品が並べられ、重役さんはそれに一口二口手を付けて、その是非を判断するんです。試作品を通すためには、最初の一口でインパクトを与える必要があるため、必然的に濃い味付けになってしまう」

 こうした“事情”を鑑みれば、外食チェーンの塩分値が高止まりするのは必然と言えよう。

 であれば、自己防衛策は、まずは外食に行く頻度を減らすこと、そして利用する場合も、塩分値が高いメニューを避けることだ。

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最終更新:5/3(金) 8:00
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