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佐藤浩市「父・三國連太郎は僕に嫉妬した」〈七回忌を機に、亡父への思いを初めて語った〉【全文公開】――文藝春秋特選記事

5/3(金) 7:00配信 有料

文春オンライン

佐藤浩市

――お父さまの存在を思い出すのは、どんなときですか。

佐藤 家に仏壇があるのでね。あまり信心深い人間ではないですけれど、朝起きて、仏壇を開けて線香あげて、「親父、今日も家族みんなの健康を頼むよ」ってお願いするときには、思い出さざるを得ないです。

 三國は散骨を希望していました。「なんで叶えてやらないんだ」と言われればそれまでだけど、なかなかできないものなんですよ。一緒にいる時間が少なかったから余計にそう思うのか、僕の中でもまだ答えが出ていないけれど、やはり自分の思いとして、墓を作ってあげたいなと。だから彼の散骨希望は、僕が勝手にやめにしました。

――三國さんは70代の後半から「僕はいい父親じゃなかったのに、お墓のことも、その後のことも浩市に頼まなければならないのが申し訳ない」とおっしゃっていました。
 いま改めて、どういう父親だったとお思いですか? 

佐藤 彼が「いい父親じゃない」と言うならその通りで、父親としての認識はほとんどないんです。僕が小学5年のときに彼は家を出たわけだけど、その前もそれほど家にいる人ではなかったし、生活を共有してるという意識はほとんどなかった。たまに彼が家にいると、食事を一緒にするのが苦痛、という親子の距離感でしたから。
 ただ、そういう一般論なんて僕にとっては関係ないので、父親イコール役者で何が悪いのか、と思っていますよ。僕にとっては役者・三國連太郎が父親であるし、父親・三國連太郎というのは役者なんです。 本文:7,370文字 写真:2枚

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佐藤 浩市,宇都宮 直子/文藝春秋 2019年5月号

最終更新:5/14(火) 13:29
記事提供期間:2019/5/3(金)~12/29(日)
文春オンライン