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朝イチは近所迷惑!? クルマのエンジン始動直後のアイドリングがうるさいワケ

5/4(土) 18:01配信

WEB CARTOP

排出ガス浄化のために回転数を上げて触媒を温めている

 エンジンが冷えた状態のときに始動直後、アイドリングが高くなるようにする機能のことを「ファーストアイドル」という。通常は、水温が上昇し、ECU(コンピュータ)が暖気は終了したと判断すると(水温が80度ぐらいになると)、普段のアイドリング回転に戻るように設定されている。

【写真】都心ではあまり見かけなくなった昔のトラックなどに多かった光景

 ではなぜ、このファーストアイドルが必要なのか? 以前、メーカーのお客さま相談室に訊ねたことがあるが、「エンジンが冷えた状態のまま走ると、エンジンに余分な負荷がかかり、燃費も悪くなるので、エンジンが早く温まるように、始動直後はアイドリングの回転数を上げている」という返答が……。

 エンジンが冷えていると何が都合が悪いのかというと、まず環境性能に問題がある。エンジンから排出される、NOx・HC・COなどの有害物質は、三元触媒の働きで酸化・還元され浄化されるわけだが、この三元触媒が活性化させるために、触媒を排気ガスで温める必要がある。三元触媒の活性温度(浄化率95%)はおよそ350度。排ガスをできるだけ早く浄化するために、冷間始動後のアイドリングを高めているというわけだ。

エンジン本体も温まらないと本来の性能が発揮できない

 またエンジンが冷えているときは、オイルも冷たくて硬くなっているので、撹拌抵抗も大きい。そのほかピストン、シリンダーといった主要部品も、熱で膨張することを前提に設計しているので、温まるまでは各部のクリアランスが適切ではない(ファーストアイドル時のエンジンノイズが大きいのはそのため)。

 こうしたオイルや金属パーツのフリクションを減らすためにも、エンジンを早く温め、適温に持っていくのが望ましい。さらにプラグにも自己浄化温度というのがあって、中心電極の温度が500℃以下だと、燃料が完全燃焼しないときに発生するフリーカーボンが碍子の表面に付着してしまう。

 プラグもその機能を発揮するのは、中心電極の温度が約500~950℃の間となっているので、やはり早く温めてあげないときれいな燃焼に繋がらない。人間でも冷えは万病の元といわれているが、エンジンも冷えたままだと、性能を十分発揮できないので、冷間始動時は、エンジンを早く温める目的で、コンピュータがファーストアイドルの指示を出す仕組みになっている。

藤田竜太

最終更新:5/4(土) 18:01
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