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差別には金で立ち向かえ!藤田田がユダヤ人に惚れ込んだ理由

5/4(土) 12:00配信

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「大阪弁というどうにもならないもののために、大阪の人間はユダヤ人と同じように、生まれながらにして、差別されているのである。その差別をはね返そうとするところから、大阪の人間には東京人にないド根性が備わっているといえる」と語った日本マクドナルド創業者の藤田田。著書として『ユダヤの商法』を上梓するほど、ユダヤ人に入れ込んだ。同書よりその理由を解説。

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■「ジュウ!」と呼ばれる連中

  私がユダヤ人に興味を抱くようになったのは、昭和24(1949)年に、当時、皇居前の第一生命ビルにあった、連合国軍最高司令官総司令部(General Headquarters)にアルバイトの通訳として勤めるようになってからである。

 G・H・Qに勤めるようになって、私は奇妙な連中に気がついた。

 将校でもないくせに、日本の女を専属(オンリー)にし、車を乗りまわして、将校以上の贅沢な生活をしている兵隊の存在である。

「一兵卒のくせに、どうして彼だけが優雅な生活をしているのだろう」

 私は、贅沢な生活をしている兵隊たちを、それとなく観察しはじめた。

 不思議なことに、そんな連中は、同じ白人でありながら、軍の中でも軽蔑され、嫌われているのである。

「ジュウ!」

 彼らを蔭で呼ぶ時、兵隊たちは憎々しげに、吐き捨てるような調子でこういう。

「ジュウ」──〝Jew〟は、英語で「ユダヤ人」という単語である。

 面白いことに、大多数のGI(ジーアイ)たちは、ユダヤ人を軽蔑しながら、ユダヤ人にまったく頭が上がらないのだった。ユダヤ人のGIは、遊び好きの戦友たちに金を貸し、高利を取った上に、給料日には厳しく取り立てるのだった。GIたちが、ユダヤ人に頭が上がらない理由もそこにあった。

 軽蔑されながらも、ユダヤ人はケロリとしていた。くよくよするどころか、逆に、そういった軽蔑してくる輩(に金を貸し、金銭で実質的には征服しているのである。差別されながらも愚痴ひとつこぼさずに強く生きていくユダヤ人に、いつの間にか、私は親近感さえ抱くようになっていた。そして、ユダヤ人を敬遠するどころか、彼らに自分の方から近づいていったのである。

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最終更新:5/4(土) 12:30
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