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『アベンジャーズ/エンドゲーム』とスーパーヒーロー映画に見る<継承>の精神

5/4(土) 17:50配信

Rolling Stone Japan

3時間の超大作となった『アベンジャーズ/エンドゲーム』。この映画を経て、マーベルは大きな望みを託した一つの“時代”に結末をもたらし、大成功を遂げた。今後、どのような変遷を遂げて行くのだろうか?

 [映画の封が切られて数日が経過した。まだ映画を観ていないという人は、ここから先は読まないでおくことをオススメする]

『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、“アベンジャーズ・サーガ”(もしくは“インフィニティ・サーガ”)の終わりであり、マーベル・シネマティック・ユニバースの初期作品を思い起こさせる、非常に大きなスケールを内包した映画である。トニー・スタークが世界を救い、夜に溶け込んで行く前、ブラック・サバスの歌詞である「俺がアイアンマンだ!」という一節を引用する。そしてすべてを始めた男は、大きな瞬間を手にするのだ(こちらの記事にあるように、スタークがオリジナル・スーツを作り上げ、最後の幕引きを迎える直前に、オーディエンスが聞くのはこの言葉だ。それは2008年の、あらゆるものが誕生したあの時を思い出すだろう)。それは、これまでのキャラクターが、幾度となく「アベンジャーズ・アッセンブル!」という声がけで見せた姿を彷彿とさせるし、その情景こそが、ファンがコミックをめくる手を止められない理由だろう。

笑い、涙、死、仲間との協力、キャプテン・アメリカのボディラインをからかうジョーク、ファンが求めていた女性のスーパーヒーローグループの登場、セーターに身を包むハルク、飲みすぎてメタボリックな体型になってしまったソーなど、ありとあらゆる要素が詰め込まれている。またこの人気シリーズの終焉は、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』にも結びつく――幾度も夕暮れを乗り越えていた――激しい興奮をもたらす代わりに、ゆっくりとしたスウィング・ジャズに合わせてダンスをするような、美しく雄壮な気持ちを与えてくれると言えよう。

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最終更新:5/4(土) 17:50
Rolling Stone Japan

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