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絶滅危惧の「モヒカン」イノシシ、施設で増殖中

5/6(月) 10:31配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

エサの切れ目が縁の切れ目

 ナショナル ジオグラフィックの写真家、ジョエル・サートレイ氏は、世界の動物たちを写真に残す「Photo Ark(フォト・アーク)」プロジェクトの一環として、ビサヤイノシシをさまざまな場所で撮影している。

 2018年には、タララクの繁殖施設「ネグロス・フォレスト・パーク」で、ビサヤイノシシの亜種が子供と寄り添っている写真を撮影した。

「イノシシの仲間の場合、どれも似たような手順で撮影を進めます。驚かすようなことをしなければ大丈夫です。とくにおいしい食べ物が近くにあれば、彼らはおとなしくしています」と、サートレイ氏は言う。

「重要なのは怖がらせるような急激な動きをしないこと、大きな音を立てないこと、食べ物をたくさん用意することです。食べ物がなくなったら、撮影も終わりです」

 2017年には、米国のボイシ動物園で、特徴的な後頭部の毛を生やしたオスを撮影することができた。この“たてがみ”は、メスを引き付けるために繁殖期のオスにだけ生えてくるものだという。

 イノシシ科の仲間は現在17~18種が知られているが、一般の人たちからは「みにくいブタの仲間というくらいに思われているのが残念」と、ロード=マーゴノ氏は言う。「彼らはほかの目立つ動物たちと同じように、注目に値します」

 グティエレス氏は言う。「あらゆる種には自然の中で生活し、自分たちの居場所を守る権利があります」

文=CHRISTINE DELL'AMORE/訳=北村京子

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