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2015年Jリーグ。猛反対を押し切っての2ステージ制復活。ドタバタな1年、快挙を果たしたのは…【Jリーグ平成全史(23)】

5/6(月) 7:05配信

フットボールチャンネル

主な出来事

 この年、「オリジナル10」の一角である清水エスパルスが不名誉な記録を残してしまった。同チームは1stステージを3勝4分10敗、勝ち点13で最下位に沈むなど、クラブ史上最低の成績で終える。成績不振により大榎克己が監督を辞任し、後任には田坂和昭を就いた。8月には鄭大世を獲得するなど2ndステージでの巻き返しを狙ったが、状況は好転しない。結果、清水は2ndステージ第14節、対ベガルタ仙台戦に敗れたことで、クラブ史上初のJ2降格が決まった。

 2015シーズン、台風の目となったのがレノファ山口だった。Jリーグ参戦1年目となっていた同クラブだったが、開幕から圧倒的な攻撃力を発揮し、勝ち点を量産。シーズン途中に2連敗を喫するなど調子を落としかけた時期もあったが、結果的に第2節以降首位の座をキープし続け、Jリーグ参入1年目でJ3優勝、J2昇格を決めた。リーグ戦36試合で挙げた得点数は驚異の「96」。サポーターにとっては忘れられないシーズンとなった。

 また、7月には1試合に2度、前半終了のホイッスルが吹かれるという珍しい事件も起きた。J1・2ndステージ第2節、ヴァンフォーレ甲府対ベガルタ仙台戦。同ゲームの主審を務めていた家本政明氏が一度、前半終了のホイッスルを鳴らしたのだが、その5分後、再び両チームの選手をピッチに戻し試合を再開させたのだ。

 原因は審判団のミスにあるという。家本主審は「アディショナルタイム0分」と伝えていたが、第4審判員は手違いで1分と掲示。これを見た家本主審はしばらく試合を続行したが、その後自らの判断で前半を終わらせた。

 しかし目安の1分までは残り20秒ほどあったことから両チームの監督やスタッフが主審に詰め寄り、説明を求めた。その後、家本主審はドロップボールから試合を再開すると決断。そして選手がボールを蹴り上げ、再び前半終了のホイッスルが吹かれた。

チャンピオンシップ決勝

 年間王者を決めるチャンピオンシップ。このシーズンの決勝に残ったのはガンバ大阪とサンフレッチェ広島だった。

 第1戦の舞台は万博記念競技場。前半はお互いに多くの決定機を作り出すが、ゴールネットは揺れず、0-0で後半に向かうことになった。そして後半、試合を動かしたのはホーム・G大阪だった。60分、相手のミスを見逃さなかった長沢駿がスライディングシュートを放つ。これがゴールに吸い込まれリードを奪った。

 しかし広島も80分、ドウグラスにゴールが生まれ同点に追いつく。だがその1分後、今野泰幸が強烈なミドルシュートを叩き込み、あっという間に勝ち越しに成功した。

 試合は2-1のままアディショナルタイムへ突入。誰もがG大阪の勝利を確信したその時だった。91分に青山敏弘のクロスを佐々木翔が合わせ同点に追いつくと、その5分後、ゴール前の混戦から最後は柏好文が右足でゴールネットを揺らし、土壇場で広島が逆転に成功した。

両チームスタメン

第1戦
ガンバ大阪
GK:東口順昭
DF:オ・ジェソク
DF:西野貴治
DF:丹羽大輝
DF:藤春廣輝
MF:今野泰幸
MF:遠藤保仁
MF:阿部浩之
MF:大森晃太郎
MF:宇佐美貴史
FW:長沢駿

サンフレッチェ広島
GK:林卓人
DF:塩谷司
DF:千葉和彦
DF:佐々木翔
MF:ミキッチ
MF:森崎和幸
MF:青山敏弘
MF:清水航平
MF:ドウグラス
MF:柴崎晃誠
FW:佐藤寿人

第2戦
サンフレッチェ広島
GK:林卓人
DF:塩谷司
DF:千葉和彦
DF:佐々木翔
MF:ミキッチ
MF:森崎和幸
MF:青山敏弘
MF:清水航平
MF:ドウグラス
MF:柴崎晃誠
FW:佐藤寿人

ガンバ大阪
GK:東口順昭
DF:米倉恒貴
DF:西野貴治
DF:丹羽大輝
DF:藤春廣輝
MF:今野泰幸
MF:遠藤保仁
MF:阿部浩之
MF:大森晃太郎
MF:宇佐美貴史
FW:長沢駿

 第1戦を勝利で終えただけではなく、アウェイゴールを3つも奪った広島。ホームでの第2戦で27分に今野泰幸に先制ゴールを許すものの、その後粘り強い守備を見せ追加点を与えない。そして76分には浅野拓磨にゴールが生まれ、1-1に。試合はこのまま終了し、2戦合計4-3とした広島が見事年間王者に輝いた。

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最終更新:5/6(月) 7:05
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