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瀬戸内国際芸術祭 2019〈小豆島・高松・宇野港〉新作レポート

5/7(火) 18:30配信

Casa BRUTUS.com

回を重ねるごとにパワーアップしている『瀬戸内国際芸術祭』の春会期がスタート! 今年も見どころが満載です。本記事では、小豆島・宇野港・高松エリアの新作を中心に、知っているとさらにアートが面白くなるストーリーを紹介します!

瀬戸内海に浮かぶ瀬戸内海に浮かぶ12の島と高松・宇野の2つの港を中心に開かれる『瀬戸内国際芸術祭』。穏やかな内海と南の明るい気候の中、現代アートを楽しめる祭りとしてすっかり定着した。今回も前回2016年同様、春(~5月26日)、夏(7月19日~8月25日)、秋(9月28日~11月4日)の3期に分けて開かれる。エリアによって3会期通じて展示されるものと1期のみ、または2期にまたがって展示されるものがあり、春・夏・秋それぞれに楽しめる。本記事では、春、夏、秋を通じて展開する小豆島・宇野港・高松エリアの、見逃せない新着アートを中心にピックアップ!

●小豆島

瀬戸内海の島々の中で2番目の大きさを誇る小豆島には、これまでの瀬戸内国際芸術祭で発表された作品が恒久設置されているものもあり、海と山とアートの多彩な表情が楽しめる。

この小豆島にある、日本の田舎にはよくありそうな木造の日本家屋の中を覗くと黄金の円が。作ったのはフランスのアーティスト、ジョルジュ・ルースだ。

彼は取り壊される予定の建物にチョークなどで抽象的な模様を描き、ある一点から見ると完全な円や格子模様に見える、という作品を作っている。ここ小豆島では壊されることのない恒久設置作品を作った。室内のある一点に立ち、中腰になって見ると完全な円になる仕組みだ。

室内にはこの家で暮らしていた、オーナーの祖父母の持ち物が残っている。2人の肖像画や碁盤、本棚、帽子、琴といったものがさりげない暮らしの痕跡を思わせる。鏡台は祖母が嫁入り道具として持ってきたものなのだそう。オーナーは在阪のメーカーに勤めていたが、阪神大震災時にジョルジュ・ルースを招聘し、被災した建物で制作してもらった。近年、退職したのを機に空き家になっていた祖父母の家で作品をつくってくれないか、と依頼したところ、ルースは快諾。全国から集まったボランティアと一緒に制作したのだという。

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最終更新:5/7(火) 23:42
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