ここから本文です

回復を祈る! “遅れてきたハンカチ世代”ヤクルト・石山泰稚が語ったクローザーの誇り

5/7(火) 11:00配信

文春オンライン

――クローザーの楽しさ、そして大変さを教えて下さい。

 そんな質問を投げかけると、石山泰稚は小さく微笑みながら口を開いた。

この記事の写真を見る

「楽しさはないです(笑)。責任重大な役割なので楽しさはないですね。勝ったときにホッとはするけど、楽しくはないです」

 短いコメントの中に、三度も「楽しさはない」と繰り返す実感のこもった言葉。続けて、「では、やりがいはありますか?」と問うと、石山は迷うことなく即答する。

「やりがいはすごくあります。でも、それ以上に難しさの方が大きいです。やっぱり、先発、中継ぎ投手たちが、みんなで試合を作ってくれた場面で、自分が台無しにしたり、負けたりしたら、“申し訳ない”というだけでなく、“どう取り返していいかわからない”とかなり落ち込みます。でも、勝利したときにはみんなが笑顔で迎えてくれるので、とても難しいけどやりがいはすごくありますね」

「9回・石山」は不動です

 ルーキーイヤーの2013(平成25)年は、チーム事情からシーズン途中にクローザーを任された。翌年からは、先発投手としてローテーションの一角を担ったものの、16年に右ひじを故障すると、以降は中継ぎ投手としての役割を与えられた。そして、昨シーズンはセットアッパーとして開幕を迎えたが、クローザー候補だったカラシティーの不調により、シーズン途中からクローザーに転向。チームが2位に躍進する原動力となった。そして今年――プロ入り以来、初めてクローザーとして開幕を迎えることとなった。

 開幕前に小川淳司監督に「勝利の方程式の構想」を尋ねると、指揮官は言った。

「リリーフ陣に関しては、《9回・石山》は不動です。その上で、去年のように7回、8回を梅野(雄吾)、近藤(一樹)だけに固執せずに、ハフ、マクガフ、五十嵐(亮太)ら調子のいい投手を起用するつもりです」

 この発言にあるように「9回・石山」は指揮官にとって、チームメイトにとって、そして、ファンにとっても、すでに「前提条件」となっている。それほどの信頼と実績を兼ね備えた男――それが、我らが頼れるクローザー・石山泰稚なのである。しかし、その石山が「上半身のコンディション不良」という理由で、5月6日登録抹消されてしまった……。

1/3ページ

最終更新:5/7(火) 13:00
文春オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事