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原因は?治療は? 50人に1人の子どもがなる「弱視」ってどういうもの?

5/8(水) 19:10配信

たまひよONLINE

弱視には「医学的弱視」と「社会的弱視」があります。「医学的弱視」とは視力が発達する時期に適切な刺激を受け取ることができなかったために生じた弱視で、早期発見・治療すれば回復可能です。一方、「社会的弱視」は目の病気によって生じた回復困難な視力障害のことをいい、盲目や弱視を含めて「ロービジョン」ともいわれます。ここでは「医学的弱視」について、前橋ミナミ眼科副院長の板倉 麻理子先生にお話を伺いました。

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「弱視」とは「視力の発達が不良で、めがねをしても視力が出ない」状態です

目の前にある物は、目の角膜(かくまく)、水晶体(すいしょうたい)などを通って網膜(もうまく)にピントが合った後に、その情報が視神経を通って脳に伝わります。視覚は8歳くらいまでに発達しますが、その間に目の病気・異常・けがなどがあって「物をくっきりと見る」ことが妨げられると、視力の発達が遅れて弱視になってしまいます。
弱視とは「めがねやコンタクトをしても視力が1.0に満たない状態」で、約50人に1人の子どもが弱視と言われています。

弱視の目は生まれてからずっとピンぼけの状態で過ごしています。それに慣れてしまっているため、よほど重症でないかぎり、見えにくそうにしている幼児はあまりいません。
両目が弱視の場合は、テレビに極端に近づいて見たり、目を細めたりすることがあります。片目の弱視の場合は、良い方の目を隠すととても嫌がったりすることがあります。しかし、いずれの場合も症状は何もなく、周囲が全く気付かない場合がほとんどです。

どうしてなるの? 弱視になる「3つの原因」

子どもが弱視になる原因は、主に以下の3つがあります。

弱視の原因1 ― 屈折異常(くっせついじょう)

「屈折異常」とは、いわゆる近視、遠視、乱視のことです。それぞれ見え方の特徴は以下です。

近視…遠方ははっきり見えませんが、近くはよく見えます。
遠視…ごく軽度のものでは、眼のピント合わせ機能により遠方も近方もはっきり見えますが、ある程度以上になると遠近ともはっきり見えません。
乱視…近視性乱視と遠視性乱視、雑性(混合性)乱視に分かれます。ある程度以上の乱視があると、遠近ともに視力低下をきたします。

両方の目に強い遠視や乱視があると、いつもピンぼけの物しか見ることができないために視力の発達が止まり、弱視のリスクが高くなります。
片目だけの遠視や乱視を「不同視」と言い、この場合は片目だけ視覚の発達が止まって弱視となります。もう片方の目はよく見えるので、もっとも見逃されやすい弱視です。

ただし、ある程度の遠視でも弱視ではなかったり、逆に軽度でも弱視である場合もあり、個人差があります。軽度の遠視や乱視で視力であっても、経過で視力が少し下がってくることもあり、詳しくは眼科での検査が必要です。

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最終更新:5/8(水) 19:10
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