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もの忘れが増えてきたなと思ったら…実は「スマホ認知症」かも

5/8(水) 20:41配信

集英社ハピプラニュース

もの忘れだけじゃない、こんな症状も

・うっかりミスが増える
・会話の反応が遅くなる
・とっさの行動がとれなくなる
・つまらないことに固執するようになる
・他人やネットに影響されやすくなる

スマホの使いすぎで、ワーキングメモリーが疲弊すると情報処理能力が低下。その結果、うっかりミスが増え、コミュニケーション能力も低下してしまいます。

「判断能力が弱くなるので、他人やネットの情報に流されやすくなることも。また、人から見ればどうでもいいことに固執することにもなります」(奥村さん)

スマホをいじっていても大して頭を使っている気がしませんが、スマホからの大量の情報の処理にかかわるのが脳の前頭前野の役割のひとつで、浅く考える機能である「ワーキングメモリー」。

絶えずスマホを見て情報をインプットしていると、このワーキングメモリーばかりを働かせ続けることになり、自分で気づかないうちに脳がへとへと、さらに前頭前野のほかの機能はサビついてしまうことに。

「スマホ認知症」の原因はインプット過多=情報メタボ

脳の前頭前野は本来さまざまな役割を担う部分。ところがスマホから大量の情報がインプットされてくると、自分にとって必要な情報かどうかなどを熟考する暇もなく、次々処理しなければいけません。

「その結果、前頭前野のワーキングメモリーの部分だけが過剰に使われ、ほかの機能がサビていってしまうのです」(奥村さん)

「疲れきったワーキングメモリーを休めるためには、ぼんやりして脳を休める時間が必要です。そして、ぼんやりする時間にこそ脳はとても重要な働きをしています」(奥村さん)

ぼんやりしている時間に働く「デフォルトモード・ネットワーク」という機能が、重大な仕事をしていることが最近の研究でわかってきたそうです。

熟考機能、デフォルトモード・ネットワークを働かせることがスマホ認知症を防ぐカギ

使いすぎている機能を休ませて、使っていない機能を活用することが何より大切。

「デフォルトモード・ネットワークを働かせることで、脳に入った情報を整理整頓して、脳が“ゴミ屋敷化“するのを防げます」(奥村さん)

「インプットされた情報の取捨選択をすることに加え、自分はどこに向かいたいのか、自分とは何なのかなど、夢や希望にまつわることを考えるのがデフォルトモード・ネットワークの機能です。
この機能がフリーズしてしまうと、SNSで“いいね”をもらうなど短絡的な快楽に流されがちになり、自分を客観視できなくなってしまう。いわば“我を忘れている”状態です」(奥村さん)

そうならないためにも、深く考える「熟考機能」や、デフォルトモード・ネットワークなど、ワーキングメモリー以外の機能もしっかり働かせることが必要。

「時にはスマホから離れて、使いすぎている機能を休ませましょう。心身の不調が改善するのを感じられれば、スマホ離れもスムーズにいきますよ。また五感すべてを刺激すること、アウトプットもバランスよくすることも大事ですね」(奥村さん)

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イラストレーション/藤井昌子 取材・原文/古川はる香
この記事は2019年3月7日発売LEE4月号『あなたもなってるかも!?「スマホ認知症」「スマホ老眼」』の再掲載です。

LEEweb

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最終更新:5/8(水) 20:41
集英社ハピプラニュース

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