ここから本文です

なでしこJで輝く“新型FW”小林里歌子 大怪我を克服し近づいたW杯&東京五輪出場の夢

5/8(水) 20:40配信

Football ZONE web

U-17W杯で共闘した長谷川もなでしこ入りを歓迎 「やりやすかった感覚が今もある」

 なでしこジャパンを指揮する高倉監督は、U-17女子W杯で優勝した際の師弟関係。さらに、同大会をともに戦ったMF長谷川唯(ベレーザ)やMF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)も現代表におり、「やりやすさはあります」と小林は語る。

「高倉さんの練習は昔と変わらないので、自分なりに理解している部分はあります。周りの選手たちが若いので、自分がA代表にやっと入れたという感覚とはまた違って、やりやすい。高倉さんだから呼んでくれているというのはあると思うので、結果を残し続けて期待に応えたいですね」

 ベレーザでも同僚の長谷川も、「U-17の時にやりやすかった感覚が今もあるので楽しい」と小林のA代表入りを歓迎する。

「怪我する前よりも動きが良くなってきているかなと。上手くリハビリが進まない時もあって、諦めることも考えていたなかで、それを乗り越えて頑張ってきたからこそ今があると思います。年下ですけど、尊敬できる部分も多くて本当に凄いですよね。ベレーザでサッカーしている姿を見るだけでも嬉しかったのが、今は代表でも一緒にプレーできているので楽しいです」

 小林はデビュー2戦目のブラジル戦、4月のフランス戦(1-3)と代表5試合で2得点を挙げているが、高倉監督からは「決定力」を求められているという。

「アメリカ戦でデビューした時になかなかボールに関われなくて、ボールを引き出せなかった点は課題として残りました。次の日、相手がいるなかでボールから逃げる動きが、逃げすぎたかな、と高倉さんからも言われて。走る角度や距離感を臨機応変に判断しないといけないと思いました。FWとしてはやっぱり決定力が大事。それ以外にも、流れの中でのチャンスメークやボールの引き出し方、タイミングは意識しています」

「W杯やオリンピックを狙える位置に来た以上、明確な目標にしないといけない」

 普段、ベレーザの練習でマッチアップしている岩清水は、小林をFWとして“稀有なタイプ”だとし、対峙した際の駆け引きに大きな特徴があると証言する。

「FWがアクションをして、DFがリアクションするのが通常。でも、彼女とマッチアップすると逆で、DFがアクションさせられて、向こうはどうやって(ボールを)取りに来るかをすごく見ている。ボールじゃなくて、相手や味方のことを見ている選手は他のチームにもいないし、なかなかいないタイプですね。このようなプレーを感覚でやっているので、マッチアップするのが嫌なFWです(笑)」

 2016年のU-20W杯メンバー入りを怪我で逃し、原因不明の痛みで引退も頭をよぎっていた頃には夢のまた夢だったW杯や五輪出場が、現実味を帯びる位置まで戻ってきた。小林も「明確な目標にしないといけない」と決意を口にする。

「復帰するまでは、代表は“お客さん”として見ている感じでした。でも、今こうやってなでしこに呼んでもらって、ワールドカップやオリンピックを狙える位置に来た以上、明確な目標にしないといけない。リハビリに関わってくれた人たちに恩返しできるのがそういう大きな舞台で活躍することだと思うので、チームで結果を残し続けて絶対に出たいです」

 試練を乗り越え、憧れの舞台に手をかけつつある小林が次に描くストーリーから目が離せない。

Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

2/2ページ

最終更新:5/8(水) 20:40
Football ZONE web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Football ZONE web

fangate株式会社

日本代表や欧州各国リーグなど、国内外のサッカー情報を毎日更新

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事