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いま、再び忍び寄る「日本でエボラウイルス大流行の危機」

5/9(木) 9:00配信

現代ビジネス

何も終わっちゃいなかった

 リチャード・プレストンによるノンフィクション「ホット・ゾーン」(1994年出版)と、それをモチーフにしたとされるウォルフガング・ペーターゼン監督の映画「アウトブレイク」(1995年公開)。

 いずれも大元は1976年にスーダン(現・南スーダン)で発見されて以降、アフリカでたびたび猛威をふるい、別名「殺人ウイルス」とまで呼ばれるエボラウイルスによる「エボラ出血熱」だ。

 エボラウイルス及びエボラ出血熱は、この感染症の最初の発症者がアフリカ中央部を流れるエボラ川流域の出身だったとされることがその名前の由来だ。エボラ出血熱は最近では2014~16年にかけて西アフリカで大流行し、終息までに約1万3000人もの人命が奪われた。

 このエボラウイルスが今、アフリカ大陸の中央に位置し、アフリカ大陸で2番目、世界で11番目の面積を持つコンゴ民主共和国(元ベルギー領コンゴ、略称・DRC、一時期の国名はザイール)において、史上2番目の規模で大流行している。

 その距離の遠さから多くの日本人は「対岸の火事」と思っているだろうが、実はいつ日本に流入してきてもおかしくないのだ。

再びエボラ流行中

 エボラ出血熱に感染すると、発熱とともに口、歯ぐき、鼻、皮膚、消化管などから次々と出血などを起こし、最悪は死に至る。「出血熱」という恐ろしい名称の症状そのものだ。

 注目すべきはその高い死亡率だ。過去、100人以上の感染者が発生した流行例での死亡率は、39~89%と幅はあるが、概ね“感染者の2人に1人は死に至る”と考えて良い。
 
今回のコンゴ民主共和国でのエボラ流行の始まりは2018年5月。同国北西に位置する赤道州(西隣の元フランス領コンゴ共和国との国境に接する)で始まり、6月末までに疑いも含め54人が感染、うち33人が死亡した。ただ、その後は新規感染者が発生しなかったことから、7月24日にコンゴ政府は終息宣言を発表した。

 ところがそれからわずか1週間後、赤道州から約1300kmも離れた同国東部の北キブ州(東隣のウガンダ、ルワンダとの国境に接する)で新たな感染者が発生した。

 そののち感染が拡大し、今年5月1日までに確認された感染者は疑いも含め1510人、そして同月3日にコンゴ民主共和国保健省は死者が1008人にも達したと発表した。国境地帯であることから、隣国への感染拡大も十分に考えられ、未だ収束の目処は立っていない。

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最終更新:5/9(木) 9:00
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