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開幕から未だ無失点!巨人・中川皓太がたどり着いた考え方とは?

5/10(金) 11:05配信

週刊ベースボールONLINE

良い意味での開き直り「もういいや」が好結果に

待望のリリーバーの誕生だ。開幕から12試合連続の無失点救援を継続中(5月5日時点)で、原辰徳監督から厚い信頼を寄せられている。期待されるのは、昨季引退した鉄腕・山口鉄也が長らく担っていた8回。チームの勝敗を大きく左右するポジションだ。
取材・構成=坂本匠、写真=小山真司

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 今季最初の出番は広島との開幕カード第2戦(3月30日、マツダ広島)。2点リードの8回にマウンドに立つと、鈴木誠也に内野安打こそ許したものの、後続を断って無失点でクローザーのR.クックへバトンをつなぎ、今季初勝利(原辰徳監督復帰後初勝利)。以降、5月5日まで13度の登板機会でいまだ失点はゼロ。与四球もゼロ(死球が1あり)で、安定感のある投球を披露し、勝ち試合、または接戦の終盤のマウンドを支えている。

――開幕から無失点投球を継続中です。2016年のプロ入りから過去3年と比較すると、最高のスタートと言えるのではないですか。

中川 良いスタートが切れたと思います。ただ、ここまで3年間やってきたことと、技術的な部分では大きく変えたものはありません。もちろん、オフのトレーニングを含めて、現状からのレベルアップということに毎年取り組んではきていますが、新しい球種を覚えたとか、分かりやすい変化はなくて……。自分としては、いつもどおりに投げて、「結果が良い方向に行っている」という感覚のほうが強いです。

――心の持ち方や、試合に臨むにあたっての心構えはどうですか。

中川 しいて言うなら、気持ちの面の変化は挙げられるかもしれません。昨年までは自分の持っている力以上のものを出そうとするところが強くあったのですが、空回りするだけで、結局良い結果にはつながりませんでした。自分を実際よりも大きく見せようとしていたんですね。

――プロに入って、活躍したい、目立ちたいという思いは、誰もが持つと思います。それがパフォーマンスに影響を与えていたと。

中川 振り返ると、自分で自分のクビを絞めていただけのような気がしています。立ち向かうべきは相手バッターなのに、マウンドで独り相撲をしていて、それに気づけていなかったと思います。で、今年に関しては、自分の持っている以上の力を出そうと考えるのをやめました。高望みせずに、自分の持っている力、出せる力だけを出そうと。どう頑張っても、自分の出せる力は限られているわけで、10のものを12には見せられないですよね。であれば、そういうのを望むのではなく、限りなく10を出せるように頑張る。今、できることを確実に、です。

――そのことに気づかされるキッカケがあったのですか。

中川 誰かに言われたとか、そういうことではなくて、3年間、プロの世界で投げてきて結果が出なかったわけで、大卒の4年目に突入しますし、良い意味で開き直りというか、「もういいや」と。そう言うと悪く聞こえますけど、自分の中ではプラスにとらえていて、物事を楽に考えようとシーズンに入ったことが、良い結果につながっているのかもしれないですね。

――自分を飾り立てることなく投げることを心掛けて、結果、開幕12試合連続無失点です。いま、どういう心理状況でマウンドに立っているのですか。

中川 もちろん、結果に対して気分は良いですし、目の前のバッターを抑えたい、与えられたイニングを抑えたいという気持ちは、これまで(過去3年)と変わりません。ただ、いまゼロで抑えているからといって、満足もしていないですし、1試合1試合、任されたところで頑張り続ける。ペナントレースが終わるまで、その気持ち、姿勢は持ち続けると思います。

――1年目に2試合、2年目に18試合、3年目に30試合と着実に登板機会を伸ばしてきました。ここまでの経験も、今年のパフォーマンスに生きているのではないですか。

中川 1年目から年々、一軍に帯同する日数も増えてきました。一軍にいることでチーム全体の雰囲気、勝敗へのプレッシャーを感じられますし、仮に自分がその日の試合に投げなかったとしても、ブルペンにいるだけで二軍では感じられない遥(はる)かにすごい緊張感を味わうことができます。実際、昨年は30試合に登板して経験を積むことができましたし、長く一軍にいたことは今年につながっていると思います。

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最終更新:5/16(木) 11:41
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