ここから本文です

絵本好きなら一度は行きたい、関西の書店。

5/10(金) 20:04配信

Pen Online

絵本には、大人になった今だからこそ楽しめる世界があります。また一冊の絵本との出合いが、ときに一生の宝物になることも。独自の切り口で絵本を揃える人気書店で、店主のお薦めとセレクトのこだわりを取材しました。

絵本好きなら一度は行きたい、東京の書店。

<京都・河原町丸太町>味わいある本を、コーヒーとともに。

本好きの間で知られる書店「恵文社一乗寺店」。そこで13年間店長を務めた堀部篤史さんが独立し、2015年に鴨川近くの路地裏に開いたのが「誠光社」です。取次を介さず出版社と直接、取引して仕入れるという、新しい書店のあり方としても注目されています。「ベストセラー本を置かないわけではないですが、実用的なものよりは味わいのある本を」と言う店主の審美眼に適った本が、ズラリと陳列されています。「本で泣くという行為は、過ぎ去ったものを懐かしむ感覚で、大人ならではのもの。その瞬間を生きている子どもにはできません」と、大人の心に響く絵本も多く揃えます。店内で提供する京都の「かもがわカフェ」と「六曜社」とのオリジナルブレンドコーヒーを片手に、好みの一冊を探してみては。

店主のお薦め絵本

1954年、アメリカの水爆実験で死の灰を浴びた第五福竜丸の悲劇を、アメリカを代表する画家ベン・シャーンが描き、絵本にしたもの。読んでいて胸に迫るものがあります。和田誠や粟津潔にも多大な影響を与えている彼の、作品集の入門編としてもお薦めです。


誠光社
京都府京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町437
TEL:075-708-8340
営業時間:10時~20時 
無休
www.seikosha-books.com

<大阪・梅田>数々の作家が、ここから羽ばたいた。

絵本作家志望だった店主の鯵坂兼充さんが「大阪にはアーティストが作品を発表する場がない」という思いから始め、16年目を迎えるカフェギャラリー。関西アートギャラリーの草分け的存在で、『オオカミがとぶひ』で日本絵本賞大賞を受賞したミロコマチコや、新進気鋭作家の阿部海太、書籍の挿画で人気のマメイケダなど、数々の作家を無名時代からサポートし、プロデュースしてきた立役者です。「僕にとって“泣ける絵本”とは、ずっと応援してきた作家の絵本が出た時。うれし涙です」と語る通り、この店で個展を開いてきた作家の絵本が棚に勢揃い。「アートにはネガティブなものを転換できる力がある」と店主。その力を信じて、本と作家と客とが有機的につながる場に、今日も人が集います。

私のお薦め絵本

1965年に発売されて以来、50年以上読み継がれている名作です。結婚前に妻からプレゼントされました。物語の途中で、黒うさぎが目をまん丸くして驚く場面があるのですが、その顔が僕にそっくりらしくて(笑)。いまでも妻の思いにグッときますね。

写真:蛭子 真 文:脇本暁子

最終更新:5/10(金) 20:04
Pen Online

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Pen

株式会社CCCメディアハウス

2019年 06月01日号

雑誌『Pen』の公式サイトです。「上質な日常はすぐそこにある」をコンセプトに、ファッションからアート、デザイン、プロダクトまでオリジナルな情報を発信しています。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事