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尾上菊之助が語る、歌舞伎舞踊の大曲『京鹿子娘道成寺』の楽しみ方

5/11(土) 11:00配信

T JAPAN web

 菊五郎さんとの2度の舞台を経て、26歳の時には坂東玉三郎さんとの『京鹿子娘二人道成寺』を経験する。「玉三郎のおにいさんには技術に限らず、さまざまなことを教えていただきました」。そのひとつが切ない女心を描いた、「恋の手習い」という歌詞で始まるパートだ。

「自分の好きな人が隣にいるつもりで踊りなさい、というのがおにいさんの教えでした。ですからお客様には、実際にはそこに存在していない人物を想像していただけたらうれしく思います」。手ぬぐいを効果的に使っての艶やかな振りを、イマジネーション豊かに表現する鍵は歌詞にある。

 玉三郎さんから学んだ「歌詞に込められた思いを咀嚼して、身体でいかに表現できるか」は、生涯の課題だ。音楽だけでなく歌詞を意識する。それは観る側にとってもキーポイントとなる。身体表現そのものだけでなく、その奥にある世界を感じ取れればより深い感動に出会えるはずだ。

 菊之助さんにとっては5年ぶり、4回目となる『京鹿子娘道成寺』。ここに至るまでには実に多彩な人物を心と身体で演じて来た。その経験によって、より深部から身体が遣えるようになっていったという。本人は言及しないが、女心への理解や表現もまた同様だと推察できる。「積み重ねて来た役の情感が身体に乗ることが大切。その結果、どんな『道成寺』になっていくかは初日が開くまでいつも未知です。今回もまたゼロからつくりあげていきたいと思います」

註:花道から花子が登場する最初のパートのこと

團菊祭五月大歌舞伎

<演目>
昼の部『寿曽我対面』『勧進帳』『神明恵和合取組』
夜の部『鶴寿千歳』『絵本牛若丸』『京鹿子娘道成寺』『曽我綉侠御所染』
会期:~2019年5月27日(月)
会場:歌舞伎座
住所:東京都中央区銀座4-12-15
料金:1等席¥18,000、2等席¥14,000、3階A席¥6,000、3階B席¥4,000、1階桟敷席¥20,000

<チケットの購入は下記から>
電話: 0570-000-489(チケットホン松竹)

BY MARI SHIMIZU

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最終更新:5/11(土) 11:00
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