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3車線で3台並びも! トラックが高速道路で通せんぼ状態になってしまうワケ

5/11(土) 7:02配信

WEB CARTOP

そもそも90km/hリミッターにより速度が上げられない

 夜、とくに深夜に高速道路を走ると、トラックが大量に走っている。朝までに目的地に移動するため、また深夜割引利用のために多かったするのだが、その際、並走している車両に遭遇したことがある人も多いだろう。トラックがトラックに対して追い越しをしようとしているのだが、遅いため後ろがつっかえることもある。

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 せっかく新東名が最高速度120km/hに引き上げられても、90km/hリミッターの付いたトラックが追い越しをしている場面に出くわすと、あまり速度が上げられなかったりする。ちなみに3車線のところには青の標識でトラックの走り方が指示されるように、一番左(第一通行帯)を走り、追い抜きは真ん中(第二通行帯)で行なわないといけないのだが、通行量が多いと、右(第三通行帯)を使う車両も多く、全車線がトラックで塞がれてしまうこともある。

 しかし、なぜかトラックはそこまでしてでも追い越し、追い越されを繰り返し、ちょっと強引でもトラック同士前に入れてあげたりもしている。知り合いでもないだろう他社のトラックとも協力してフォーメーションをとって走り続けるのはなぜか? 乗用車であれば、前のクルマに追いついても追い越し車線にクルマがいれば減速して、空いたら車線変更をするのが基本だが、トラックの場合、ウインカーを付けてすき間に強引に入ってくることもしばしばだ。

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 ここに大きな理由が隠されている。それは燃費を落としたくないからだ。もちろん急いでいるからというのもあるだろうが、リミッターが付いているので、強引に前に行ってもあまり変わらない。トラックの燃費は高速道路でだいたい3~4km/Lぐらいで、一般道で信号が多いと1km/Lぐらいだったりする。低回転が得意なディーゼルゆえ、高速でグンと伸びないのは痛いところだ。

 さらに燃費が一気に悪化するのが、加減速。ブレーキをかけて減速するのはいいが、そこからアクセルを踏むと一気に燃料が食われしまう。これを防止するためには一定速度&アクセル開度で走るのが基本になるので、お互い譲り合いながら走り続けるわけだ。そこに普通車が混ざると、まさにフォーメーションの中に入り込むことになり、お互いに悪者扱いとなることも多い。

 トラックドライバーに聞いても、「悪いな」と思っている人が多い。最近はトラック業界もコンプライアンス遵守などに厳しくなってきたためなおさらだが、やはり経費という点では背に腹は代えられない。実際の運賃を聞くと、驚くばかりだ。実際、物流の超大手のトラックは値上げによって経費問題も改善されているからか、強引な車線変更はないように思う。

 運賃の問題などがあるにしても、リミッター速度の引き上げなども含めた抜本的な改善策が必要な時期に来ていると思う。120km/h制限のところに90km/hのリミッターが付いたトラックが走るのは無理があるのではないか。その速度差は30km/hにもなってしまった。なぜトラックは24時間、ひたすら走り続けなくてはならないか? コンビニの24時間問題にも通じる、根深い問題があるのは事実だが、改善策はどこかにあるはずだ。

近藤暁史

最終更新:5/11(土) 13:41
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