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『おっさんずラブ』越えを狙った『東京独身男子』の思わぬ落とし穴

5/11(土) 9:07配信

FRIDAY

高橋一生、斎藤工、滝藤賢一の人気俳優がそろい踏みする4月スタートの深夜ドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系)が、賛否両論を呼んでいる。

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「このドラマは、ハイスペックな上に容姿端麗、”あえて結婚しない(AK)男子”を気取る3人のアラフォー男性が登場するラブコメディ。初回視聴率が深夜帯にも関わらず、5.7%と高視聴率をマークしたものの第2回は3.2%と急落、第3回は4.0%と少し戻しましたが…。前評判が高かっただけに、視聴率の伸び悩みに首を傾げるスタッフもいるようです」(テレビ誌記者)

5月4日に放送された第3話では、副音声オーディオコメンタリーを実施。テレビ朝日の人気アナ・弘中綾香を聞き手に出演する女優・仲里依紗、高橋メアリージュン、桜井ユキが撮影中のエピソードや自身の恋愛感について副音声で語るなど、新しい試みにチャレンジ。

さらに同日からは、3人の”AK男子の日常”を追いかけたスピンオフ作品「別冊 東京独身男子」もAbemaTVで配信されるなど、話題作りにも余念がない。ではなぜ、初回のロケットスタートが失速してしまったのか。

「豪華なマンションにセレブな婚活パーティ。まるで”バブル時代”を彷彿とさせる華やかさに違和感を覚える視聴者もいたようです。そして”AK男子”といったネーミングも新語・流行語大賞を狙ったかのようであざとく感じられてしまう。また、仕事柄分析を得意とする主人公・太郎(高橋一生)が書き起こす『恋愛のアジェンダ』も的を得ていないと指摘する声も聞かれます。あまり狙いすぎると、どうしても”あざとさ”が目立ってしまう。視聴者が冷めてしまった可能性がありますね」(放送作家)

豪華キャストに仕掛けも満載。深夜ドラマとは思えない、制作サイドの熱の入れ様についても、前出・放送作家はこう分析する。

「テレビ朝日の『土曜ナイトドラマ』枠は、去年『おっさんずラブ』が社会現象になる程の大ヒットを記録。それこそタイトルが『新語・流行語大賞』のトップ10に選ばれました。そして今回の番組の制作も『おっさんずラブ』を手掛けたアズバーズとくれば、肩に力が入るのも当然ですよ」(前出・放送作家)

40年以上の歴史を誇る老舗制作会社アズバーズだが、ここ二、三年の快進撃には目を見張るものがある。一昨年同じ枠で話題作・三浦春馬主演の「オトナ高校」を制作。そして昨年放送した、鈴木京香と波留がW主演して話題を呼んだゴールデンの木曜ドラマ「未解決の女」も、今年4月期にシリーズ第2弾を放送中。さらに昨年、嵐の相葉雅紀主演の金曜ナイトドラマ「僕とシッポと神楽坂」を制作するなど、このところテレビ朝日でヒット作を連発。鼻息が荒いのも頷ける。

そんな制作サイドの熱い思いが火をつけたのか、第3話の放送中にSNSが”プチ炎上”するハプニングに見舞われる。

「第3話のラストで、主人公の太郎(高橋)がかずな(仲)に『俺と付き合う? かずなはぶっちぎりのオンリーワンの2番だ』とKYな告白する場面が登場。事前に『(結婚相手には)1番好きな人より2番目くらいがちょうどいい!?』といった流れがあってこの告白に至るのですが、ネットはあっという間に炎上。ツイッターでは『太郎ちゃんほんとクズだな』『太郎ちゃん最低!!』といった怒りのコメントが炸裂しています。実は高橋演じる太郎だけでなく、3人の”AK男子”はハイスペックなのに、いずれも揃いも揃ってポンコツ。このギャップがSNSを炎上させ、逆に番組をヒットさせる起爆剤になるのではないでしょうか」(映画誌ライター)

SNS時代のドラマ作りに、炎上は欠かせないというわけか。

あの歌舞伎役者・市川海老蔵も放送後に更新したブログで「めちゃめちゃ面白い、初めて見たけど、一気にファンになりそうです」とコメント。賛否両論を呼ぶ”炎上作戦”が、功を奏し始めているのは事実のようだ。

そんな中、仲里依紗演じる”けなげなアラサー女子・かずな”の人気が、SNSでは高まりつつある。

「太郎(高橋)のポンコツな”オンリーワンの2番”発言にも”太郎ちゃんラブ”のかずな(仲)は、『結婚を前提なら…』と食い下がるいじらしさに、ツイッターでは『仲里依紗かわええ』『仲里依紗を本気で応援したくなる!』といったコメントが躍りました。『あなたのことはそれほど』(TBS系)や『ホリディラブ』(テレビ朝日系)で夫に不倫される妻(サレ妻)を演じ背筋も凍る演技で注目を集めた仲。30歳を前に“憑依系”女優の異名をとる仲里依紗が、今回のドラマでさらにブレイクする可能性は大ですね」(前出・映画誌ライター)

“ポンコツ”アラフォー“AK男子”の恋の行方と共に、仲の演技にも大いに注目したい。


文:島右近
神奈川県出身。放送作家・映像プロデューサー。バラエティ、報道、スポーツ番組など幅広いジャンルで番組制作に携わる。女子アナ、アイドル、テレビ業界系の書籍も企画出版、多数。ドキュメンタリー番組に携わるうちに歴史に興味を抱き、近年『家康は関ヶ原で死んでいた』(竹書房新社)を上梓

最終更新:5/11(土) 11:48
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