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樹木希林さんが「週刊新潮」に語った「夫・内田裕也をそれでも見放さなかった理由」

5/11(土) 8:02配信

デイリー新潮

樹木希林さんが週刊新潮に語った「全身女優」「内田裕也」「死生観」(1/2)

 大女優でありながら、樹木希林さんは本誌(「週刊新潮」)の、時に意地悪な取材にも嫌な顔一つ見せずに答えてくれた。生死に関わる話も彼女が語ると、上質なユーモアを帯びた人生訓に変換された。樹木が本誌に遺した膨大な談話から、読み伝えるべき言葉を厳選してお届けする。(以下敬称略)

 ***

〈たしかに世知辛い世の中である。リップサービスすれば炎上し、居場所を明かせばストーカーに付きまとわれる。だから、芸能人の面々が我々の取材に、メールやFAXでのやり取りだけで済ませたがる気持ちは、わからないではない。

 だが、昨年9月15日、彼岸へと渡っていった女優の樹木希林(享年75)は、昔かたぎの姿勢を最後まで変えなかった。時間が許すかぎり、訪ねた本誌記者を受け入れ、含蓄のある言葉を並べてくれたのである。

 諧謔(かいぎゃく)を交えながら語られた言葉の数々は、まさに達観であり、そのまま人生訓だった。全体で10時間にも及んだその語りを、厳選して庫出しするが、なかでも樹木の人生観が色濃く表れるのは、伴侶に絡む話だった。

 まずは、今年3月17日、樹木の後を追うように逝った夫の内田裕也(享年79)について尋ねた際の言葉を。2011年5月、内田がCAの女性に復縁を迫り、強要未遂などの疑いで逮捕された直後、自宅を訪ねた記者に、〉

 刑事さんが12時に来るので、ちょっと慌ただしくて申しわけないです。でも、お宅は面白い週刊誌だから、いいですよ。

〈と前置きし、語りはじめた樹木。腰の低さにはいつも恐れ入った。〉

「あたしに1円もくれません」

 ワイドショーのレポーターの方が留守番電話に、「樹木さん、大変なことになりました」って、血相変えたメッセージを入れてくれてたんですけど、あたしとしては全然大変じゃないのよ。これまでもいっぱいあったから。最近も本木さんやあたしに「お前、好事魔多しっていうから気をつけろよ。ちゃんとしてろよ」と言ってたんです。「はい、わかりました」と言ったけど、魔は自分だったじゃないかと言いたいですね。

 今までもこんなことはあったんですけど、女性が届け出なかったんだよね。刑事さんの話を聞くと、内田さんは「謝りたい」って言ってるみたいね。「あたしに謝ると言ってるの?」と聞いたら、「相手の女性には謝りたいみたい」ですって。

〈この時、夫の逮捕を受け、樹木も会見を開いたが、そこには女優としての責任感も垣間見える。〉

 家の前にワーッと人だかりができて、家族が一歩も外に出られないから会見になっただけなんです。こんな話でみなさんをお招きして会見なんて、こんなおこがましいことありません。でも、みなさんにご迷惑をおかけしているわけですから、ハッキリさせたほうがいいかと思いまして。

 あぁ、(1981年に)勝手に離婚届を出された時も会見しましたね。あの時は筋が通らないと思ったから、ハッキリさせようと思ったの。でも、そのあとに会ったら、内田さんも会見の様子を知ってて、「お前、面白いこと言ってたじゃねぇか」ですって。

 まぁ今回は蓮舫さんの反応も見れましたしね。なんと申しますか、器の小ささと言いますか、この国は大丈夫かな、と思いました。

〈内閣府特命担当大臣だった蓮舫参院議員は記者から、事業仕分けによく姿を見せていた内田逮捕の感想を求められ、「感想はありません」と冷たく言い放っていた。

 ところで、逮捕時に内田の住所として発表されたのは、樹木名義のマンションだった。〉

 内田さんが住んでるマンションは、あたしのお金を管理している「希林館(きりんかん)」の持ち物です。あれはそうねぇ、「あれは3年前~♪」くらいですね。内田さんは別の賃貸マンションに住んでいたんですけど、「家賃が払われていないから出て行ってくれ」って言われてるんだと。「じゃ、あたしの持ってるところに住んだらどうですか」ってね。

 内田さんは今日まで三十数年間、あたしに1円もくれませんね。「なんでお金をくれないんですか」と何度も聞いたんですけど、「ねぇんだ。俺だってあれば払うよ」の一言。でも、入る先からみんな使っちゃうんだから。で、「こっちの借金を払っといてくれ」とか平気で言ってくるんですよ。「それだけ女の人を作って遊んでいるのに、どうしてあたしにお金を無心するの」って聞いたこともあるんですよ。そしたら「夫婦なら助け合うのが当然だろ」。

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最終更新:5/11(土) 8:02
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