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吉田匠がプジョー新型500シリーズを試乗! 生まれ変わったプジョーの旗艦をテストした

5/12(日) 21:11配信

GQ JAPAN

軽快な身のこなしを見せるガソリンエンジンのGTライン

御殿場をベースとした試乗会で最初に乗ったのは、フルパッケージオプションを装着したガソリンエンジンのGTラインだったが、まず最近のプジョーに独特の上側もフラットな小径ステアリングと、その上から見るメーターにちょっと戸惑う。当方のようなバックレストを寝かすドライビングポジションだと、ステアリングを低くセットしてもメーターの下端が少し隠れるが、まぁ気にせずに走り出す。

ステアリングはかなり小径であるにもかかわらず、切り始めの反応は意外とマイルドに感じられるが、舵が効き始めるとレスポンスは充分にクイックになって、操舵感が適度に軽いのも好ましい。総じて、ボディサイズのわりに軽快な身のこなしを持ったクルマに思える。

フロントがストラット、リアがマルチリンクのサスペンションには、全モデルに電子制御のアダプティブダンパーが奢られているのも、新型508のポイントだといえる。脚のモードには、コンフォート、標準、スポーツがあり、もちろん表示の順に硬くなるが、さすがプジョーと感心させられたのは、ワインディングロードなどでスポーツを選んでも、決して脚がガチガチに硬くならないことだった。

そう、たとえスポーツモードを選んでいても、508の脚はしなやかさを失わず、フランスのミドルクラスに期待される、フラットで快適な乗り心地を維持するのである。だから当然、標準状態では乗り心地はますます快適になる。その一方、コンフォートでコーナーを攻めると、さすがにダンピング不足が感じられて、ノーズが上下動することがあった。

いずれにせよ、角の取れたしなやかでフラットな乗り心地は、昔からそうだったように、主に他の国のライバルに対するプジョーの大きな魅力であることを、新型508は実感させてくれた。2800mmという長めのホイールベースも、フラットな乗り味に効果を発揮しているはずだ。

しかもそれでいて、コーナーにおけるフットワークも良好で、かつての前輪駆動車にありがちだったアンダーステアを意識させられることなく、狙ったとおりのラインを辿ってコーナーの連続をクリアしていく。なかでもガソリンエンジンモデルは前輪荷重の軽いことが効いてか、ある種の軽快ささえ感じたほどだった。

その1.6リッター直4ターボエンジンは、8段ATと組み合わされていることもあって、1500kgの車重に対して特に不足を感じさせず、ほとんど望むとおりのペースでスピードを上げていく。特に深く踏み込んでワインディングを駆けた際には、高回転域のスムーズさと快音が印象に残った。

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最終更新:5/12(日) 21:11
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