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「痴漢(chikan)」大国・日本のビジネスマン必見! 疑われた時のベストな対応策【FINDERSビジネス法律相談所】

5/13(月) 12:02配信

FINDERS

日々仕事を続ける中で、疑問や矛盾を感じる出来事は意外に多い。そこで、ビジネスまわりのお悩みを解決するべく、ワールド法律会計事務所 弁護士の渡邉祐介さんに、ビジネス上の身近な問題の解決策について教えていただいた。

(今回のテーマ)
Q.同僚が通勤電車で痴漢の嫌疑をかけられ、警察に数日間勾留されてしまいました。毎日満員電車で通勤している身としては他人事とは思えません。こんな時どう対処するのがベストなのか教えてください。(30代男性/会社員)

不名誉な称号「痴漢(chikan)大国・日本」

日本の都心部でのラッシュ時、見知らぬ男女がすし詰めとなる満員電車の光景は、世界的にも珍しいようです。不名誉なことに、イギリスやカナダなどでは、日本への渡航者に向けた安全情報で、「chikan(痴漢)」についての注意喚起がされるほど、日本は“痴漢大国”と言われています。朝の満員電車という異常な状況は、痴漢という犯罪をたくさん生み出す要因にもなっています。

裏を返すと、満員電車という異常な環境は何もしていなくても痴漢と間違われたり、場合によっては悪意ある人から痴漢にでっち上げられたりしても反論しにくい状況と言えます。

痴漢だと疑われたらまずはどうする?

それでは、やってもいないのに痴漢と間違われたり、痴漢に仕立て上げられたりした場合、どうしたらいいのでしょうか。ここは弁護士によって意見が分かれますが、「これが正解」とは結論づけにくいところがあります。

弁護士によっては、「とにかくその場から立ち去れ(逃げろ)」という人もいます。逃げることを勧める理由は、駅員とのやりとりや警察での事情聴取など、煩わしい手続きをしなくて済むからです。そのまま駅員室に向かってしまうと、最低でも数時間は拘束されてしまいます。さらに大きい理由としては、逃げ切ってしまえばトラブル自体から解放されるからです。

これは、たとえ自分がやっていなかったにせよ、捜査機関の手続きに協力しないで「逃げてしまえ」ということです。「そんなことを言う法律家がいるの?」と思われるかもしれませんが、それだけ痴漢捜査に対する従来の日本の刑事司法に問題があることを示唆しているとも言えるのです。人質司法とも揶揄される刑事手続きが、白か黒かまだ確定していない段階で、被疑者に対してあまりにも多大な不利益になるため、そんなことになるくらいなら「逃げてしまえ」ということなのだと思います。

もっとも、逃げ切ってしまえば事なきを得ますが、もしも警察の捜査によって逃げた本人の元にたどり着くことがあれば、「なんで逃げたの?」と余計に犯行を疑われる結果になります。また、逃げる途中で捕まってしまった場合などは、「逃亡のおそれがある」と判断されやすいことから、身柄拘束のリスクが高まるでしょう。逃げてもリスクは付きまとうのです。

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最終更新:5/13(月) 12:02
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