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美空ひばり、手塚治虫、松田優作、竹下登の金庫番……。平成元年を象徴した6人の最期

5/13(月) 17:12配信

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■どの死からも昭和から平成へと移りゆく「時代」の風景が見えてくる

 さて、平成が始まったときの首相は竹下登である。目玉政策として消費税を導入し、4月1日にスタートさせたが、リクルート事件でその金権体質を追及されていた。25日には、退陣する意向を表明。その翌日「金庫番」と呼ばれた秘書・青木伊平が自宅で首吊り自殺を遂げる。

「仕える先生に迷惑がかからないようにすることが第一の務めだ」「立場上知り得たことを簡単に口にしてしまうのは、人間のクズだ」

 という信条を貫き「私一人でやったこと」だとして、58歳で自らの命を絶ったのである。これは事件の際にありがちな、死んで責任をとるという「現代の切腹」が平成にも受け継がれたことを示す死でもあった。

 また、11月4日にはオウム真理教の問題を追及していた弁護士の坂本堤が妻子とともに殺害された。

 ただ、これは当初「失踪」事件として捜査され、オウムの犯行とは断定されなかった。唯一の物証は現場に落ちていた教団バッジのプルシャだが、見つけたのが警察署員ではなく坂本弁護士の母だったため、教祖の麻原彰晃は「その行動には疑問がある」と反論。警察も「オウムを犯人に仕立てるために仕組まれたのでは」と疑い、捜査は難航してしまう。

 そんななか、オウムは「怪」進撃を続けていった。選挙やテレビのバラエティ番組に出て、怪しいけど面白そうな集団というイメージをふりまき、7年後の地下鉄サリン事件で日本中を震撼させるのである。

 以上、どの死からも昭和から平成へと移りゆく「時代」の風景が見えてくる。令和元年にも、そんな象徴的な最期を目にすることになるだろう。

文・宝泉薫

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最終更新:5/13(月) 17:12
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