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美空ひばり、手塚治虫、松田優作、竹下登の金庫番……。平成元年を象徴した6人の最期

5/13(月) 17:12配信

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天皇が即位し、新しい時代「令和」が始まりました。
世の中は慶賀のムード一色にも見えますが、これからどんな時代になっていくのでしょうか。
「平成」時代における「死」にそれを解くカギがあると語るのは、この度『平成の死 ~追悼は生きる糧~』(KKベストセラーズ)を上梓し、話題となっている著述家・宝泉薫氏だ。
これから拓かれていく「令和」の時代を見すえるヒントを宝泉氏が特別寄稿した。
(『平成の死: 追悼は生きる糧』より)

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■美空ひばり、手塚治虫、松田優作、竹下登の金庫番……。平成元年を象徴した6人の最期

 令和はどんな時代になるのだろう。それを解くカギのひとつが「死」だ。人は誰かの死に、時代のうつろいを見いだしたりする。たとえば平成元年、昭和の終わりを感じさせたのが美空ひばりの死だった。

 昭和63年4月、東京ドームでの公演で大病からの復活を果たしたものの、肝硬変などによる体調不良は深刻で、改元の翌月にはツアー先で倒れてしまう。新たに突発性間質性肺炎を発症しており、親友の中村メイコに「苦しくて息が続かないのよ」と電話で告白するまでになっていた。

 本人は懸命に再起を目指したが、病勢は進み、6月13日、呼吸補助装置をつけるために喉を切開することを承諾。この時点で「歌手・美空ひばり」は事実上の死を迎えた。子供のころ両親に「歌わせてくれないのなら、死ぬ!」とまで言った本人にすれば、苦渋の選択だっただろう。それを決意させたのは「人間・加藤和枝(本名)」としての養子・加藤和也(弟・哲也の子)への想いだった。

「早く元気になって和也と楽しい人生を送り度いと夢見て居ます。(略)ママは、今度こそなやみを引きずって死にたいなんて思わずに、生きる事に向って進みます」

 5月の母の日、プレゼントへの感謝の手紙にそう綴ったひばり。しかし、その最期の願いはかなわず、6月24日、52年の生涯を閉じることになる。

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最終更新:5/13(月) 17:12
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