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「笑顔のうつ病」という見えにくい病について

5/14(火) 6:40配信

エスクァイア

 うつ病の症状はわかりやすいと、一般的には思われているでしょう。好きだったことに興味がなくなったり、態度がコロコロと変わったり、異常なほどの食欲増加や、逆に何も食べたくなくなったり…など、目に見えてわかるものだという認識の方が多いはず。

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 ですが、その症状が見えにくいこともあるようです。と言うのも、「症状が出ていない」と言うのではなく、「自分でも気づかないくらい」の非常に微妙な変化にすぎないからだと言うのです…。そういった方は落ち込んだ気分を抱えながらも、職場や家族・友人の前では、笑顔でいれることもできてしまうとのことなのです。

 それを「smiling depression(笑顔のうつ病、または微笑みのうつ病)」と呼んでいる病になります。これは正式な医学用語ではないのですが、近年多くの報告が上がっている症状になります。

 この2語からなる病、相反する言葉の組み合わせのようにも思えますが、米国ペンシルベニア州ピッツバーグの臨床心理士であるハイジ・マッケンジー博士によれば、「うつ病と笑顔は共存し得る」と言うのです。

 「笑顔のうつ病」について、より理解し、自分に症状が当てはまる場合にはどうやって助けを得ればいいのか、または、あなたのまわりにこんな人がいないか? さらに詳しく見ていきましょう。

笑顔のうつ病とは一体何なのか

 「笑顔のうつ病を抱える人は、感じている症状に蓋(ふた)をしてしまう傾向にあります」と、マッケンジー博士は言います。そして続けてこう話します。「どんなに最悪の気分であろうと毎日起床しては着替え、そして仕事へ行き、何も問題がないかのように周りの人たちと接することもできてしまうのです」とのこと…。

 さらにマッケンジー博士によれば、笑顔のうつ病はアメリカでは「High Functional Depression(日本では、「高機能型境界性パーソナリティ障害」と訳されることも多いですが、意味合い的には「社会順応型境界性パーソナリティ障害」と言うべきでしょう)」や「持続性抑うつ障害(PDD)」の別名で、慢性的に悲しみを感じ、睡眠や食欲に影響を及ぼしたり、絶望や疲れを感じたり、パニック障害を起こしたり、好きだった活動に興味が持てななくなる…といった症状が現れると言います。そしてそれは、まぎれもなく深刻な苦痛となるでしょう。

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最終更新:5/14(火) 6:40
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