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貨物を200kg超も空輸できる巨大ドローン、米スタートアップが開発中

5/14(火) 19:13配信

WIRED.jp

空における貨物輸送の未来像とは、どのようなものだろうか。

タクシーが空中をビュンビュンと行き交い、地上を這うように進むクルマを見下ろしている社会? それなら、ドローン輸送業者であるElroy Airの出る幕はないだろう。

【動画】ドローンが飛行機に正面衝突すると何が起きるか

しかし、防災用品や消火薬剤、オンラインで注文した商品といったさまざまなものが、スムーズに、かつてないほどの速さと安さで運ばれている世界を夢見ているなら、2019年にはそれが実現するかもしれない。

「巨大な貨物輸送ドローンをわたしたちは開発しています」と、Elroy Airの最高経営責任者(CEO)であるデイヴィッド・メリルは言う。同社のドローンは一度に500ポンド(約227kg)の積み荷を載せ、300マイル(約483km)の距離を飛行できる。彼は19年中にドローンのテスト飛行を始め、20年の運用開始を目指している。

機体の腹部に貨物用ポッド

航空宇宙エンジニアによるスタートアップであるElroy Airは、サンフランシスコに拠点を置いている。「チャパラル(Chaparral)」というドローンの開発に着手したのは、2年ほど前のことだ。近年提案されている人や物を輸送するための新型航空機と同じように、チャパラルもヘリコプターのように垂直離着陸する。6基のローターを使いこなして──。

航空機の形状はあたかも双胴船のようだ。ちょうどその鼻先に当たる機体先端部に搭載された1台のバッテリーが、ローター6基の動力源となっている。

一方で、水平飛行に切り替えたときに推進力を生み出すのが、テールに配されたプロペラ1基だ。このプロペラは「プッシャー」と呼ばれ、尾翼付近に搭載されたガソリンエンジンで動く。そして、約9mの翼が飛行時の揚力を生み出す。

貨物はチャパラルの機体内部に積み込まれるのではなく、機体腹部に取り付けられたポッドに入れられる。貨物の入った格納ポッドを、物をつかむための装置を使って持ち上げ、機体にぴたりとくっつくまで巻き上げて固定する仕組みだ。そのシステムについて、メリルはあまり詳しく説明しようとはしなかった。

この方法なら、地上で積み荷をポッドから出し入れすることも、貨物が目一杯に積み込まれたポッドをどこへでも運ぶことも可能だ。こうしたアイデアの裏側には、荷物の積み下ろしにかかるターンアラウンドタイムを最小限まで短縮したい、という狙いがある。同じことを考えたエアバスは、取り外しも交換もできるなんとも不思議なキャビンを考案し、特許を取得している。

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最終更新:5/14(火) 19:13
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