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86歳で大人気のカリスマ女性。性差別と戦った半生とは

5/14(火) 8:46配信

女子SPA!

 今年3月に86歳になったルース・ベイダー・ギンズバーグ。アメリカの歴史上2人目の女性最高裁判事を務め、故ジョン・F・ケネディがJFKと呼ばれるように、RBGと呼ばれるほどの存在です。

 彼女の生涯をつづった絵本はもとより、ワークアウトDVDからマグカップまで売られているほどのカリスマ的人気を誇るルース・ベイダー・ギンズバーグ。

 トランプ大統領への辛らつなコメントや高潔な人柄に加えて、トレードマークのオシャレなメガネや襟元でも知られる彼女が、現代アメリカ社会でポップアイコンになったのはなぜなのか―。

 5月10日に公開された映画『RBG 最強の85才』は、今年の第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞と主演歌賞の2部門でノミネートされた傑作ドキュメンタリー。しかも2人の監督、7人のプロデューサー、撮影監督、作曲家など制作陣のキーパーソンがほとんど女性で占めるという話題作です。

 今回は、監督/脚本を共同で務めたベッツィ・ウェストと、ジュリー・コーエンにインタビューしました。

ドキュメンタリー映画化に反対だったルース・ギンズバーグ

――著名人の人生をなぞるという伝記ドキュメンタリー映画とは違うアプローチをとりましたね。

ベッツィ・ウェスト監督(以下ウェスト監督)「ルース・ギンズバーグを英雄としてではなく、人間として描きたかったんです。普通、伝記ドキュメンタリー映画は、主人公が何年にどこで生まれて……というふうに、過去から現代まで年代順に追っていきます。

 でも私たちはあえて、年老いた女性の物語としてストーリーを展開し、現在の彼女を作ったものはなんなのかということを探るように、過去を追いかけました。そこにユーモアを加えて、通常のドキュメンタリー映画を“楽しく”観てもらうように工夫したんです」

――確かにドキュメンタリーにしては珍しく、観ていて楽しかったです。特に、ネットに流れるミームをたくさん使用していたのはなぜでしょうか?(海外でのインターネット・ミームとは、フォトショップなどで作るおもしろ画像にパンチの効いたキャプションを加えたものを指す)

ジュリー・コーエン監督(以下コーエン監督)「ミームを作るような若い世代にルースが応援されているということを観客に伝えたかったのが、まずひとつの理由です。もうひとつの理由は、ミームって見ていて楽しいから(笑)!

 編集者やアソシエート・プロデューサーのチームが一丸となって、ネットからルースのミームを探し出したんです。映画にも出てきますが、ルース本人も映画『ワンダーウーマン』(2017年)の写真に自分の顔がすり替えられているのを見て、大笑いしていましたよ!(笑)」

――ルースは当初、ご自身がドキュメンタリー映画化されるのに反対していたとか。

ウェスト監督「最初にルースに映画化を打診したときには、『まだ早いわ』と言われたんです。でも、「ノー」と言われたわけではなかったので(笑)、数ヵ月後に新しい企画を提案しました。すると、数年かけてインタビューを何回かしてくれることに応じてくれたんですね。私たちが取材してもよい人たちにも紹介してくれたので、映画化が実現しましたが、投資家を見つけるプロセスを含めると、ルースに打診してから撮影が始まるまでに1年かかりました」

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最終更新:5/15(水) 13:26
女子SPA!

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