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『アベンジャーズ』に出演する唯一の日本人・真田広之「一周まわって知らない過去」

5/14(火) 9:00配信

週刊SPA!

1999年~2002年:海外での舞台を経験し、俳優としてステップアップ

 徐々に演技派俳優へとシフトチェンジしていた真田。彼の二つ目の転機となったのは、1999年の英ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演『リア王』への出演だ。

 蜷川幸雄が演出したこの舞台に、唯一の日本人キャストとして出演した真田は、イギリス人俳優を相手に、シェイクスピアの劇を全編英語で演じることに。この経験を通じて、誰も見たことのない新しいものを作り出すということの「難しさと面白さを一気に体験するような感じ」があったという。

 ここで培った俳優としての力が活かされたのか、真田は2002年公開の映画『たそがれ清兵衛』で見事な演技を披露。アカデミー賞・外国語映画賞にもノミネートされたこの作品で、毎日映画コンクール・男優主演賞や日本アカデミー賞・主演男優賞を獲得し、俳優としてステップアップすることとなるのである。

2003年:『ラストサムライ』への出演で飛躍

 真田の世界的出世作となったのは、2003年の映画『ラストサムライ』だ。明治維新後の日本を舞台に、最後の侍となった者たちの戦いを描いたこの映画で、主要キャラクターの一人を演じたのである。

 演技で存在感を見せていた真田は、実は裏方としても尽力。世界的大スターであるトム・クルーズら出演者たちに、殺陣の指導をしていたという。また、ポストプロダクションという撮影後の工程にも関わり、日本の描写としておかしい部分を修正する作業にも参加していたそうだ。

 国内外の評価を高めた真田は、このヒット作への出演をきっかけに渡米。ロサンゼルスに拠点を移して、ハリウッドで華々しいキャリアを築いていくこととなる。

2003年~現在:人気作に続々と出演し、紫綬褒章を受章

 日本を代表する俳優の一人となった真田はその後、海外で人気作に続々と出演するように。タイトルを挙げるだけでも、『ラッシュアワー3』や『ウルヴァリン: SAMURAI』、テレビドラマシリーズ『LOST』ファイナル・シーズン、『ウエストワールド』シーズン2など、枚挙にいとまがない。

 2013年に公開された『47RONIN』では、大石という役を熱演。主演のキアヌ・リーブスから、「彼は素晴らしい俳優」、「献身的な姿はまさに大石」、「彼のような師匠に助けていただきとても光栄」と絶賛された。

 2018年には、芸術や学問、スポーツなどの功労者に送られる紫綬褒章も受章。子役時代から、海外で働くことを夢見て努力を重ねてきたという真田は、その素晴らしい仕事ぶりで、周囲を認めさせてきたといえるだろう。

 ハリウッドに飛び込んだ当初、「日本人が当たり前のようにハリウッド作品に出演できる時代を築きたい」との思いを持っていたという真田。彼のおかげで、ハリウッドにおける日本人の立場が、改善しつつあるのは間違いのないことだろう。また今後は、プロデューサー業や海外進出を目指す若手俳優の支援にも、力を注いでいくというから、日本映画界の発展にさらなる貢献をしてくれそうだ。

 ――日本人にとっては狭き門であったハリウッドに飛び込み、存在感を発揮してきた真田広之。これからの活動にも期待がかかるところだが、まずは劇場に『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見に行って、その活躍ぶりを確かめてほしい。<文/後藤拓也(A4studio)>

日刊SPA!

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最終更新:5/14(火) 9:00
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