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「私、淋しい…」一瞬で男をその気にさせる、“捨て犬系女”の秘策とは

5/14(火) 5:20配信

東京カレンダー

なぜかいつも男に振り回され、逃げられ、消耗させられる女がいる。

一体、何がいけなかったのか。どこで間違えてしまったのか。

自身のダメな恋を報告してくれる女性の具体例を基に、その原因を探っていく。

名前:糸井美紗子(仮名)
年齢:32歳
職業:食品メーカー営業
住居:祐天寺

「彼氏は途切れずいます。私、独りとか無理なので…」

心地よい風が吹く『フレンチ キッチン』のテラス席で、報告者・糸井美紗子は至極当然に言い切った。

シャンパングラスに伸ばした腕は白く、細い。メーカー営業をしているというが、およそ体力などないであろう華奢な体つきだ。

常に寄せている眉間をさらに顰め、美紗子は話を続けた。

「半年前は本当に辛かった。2年付き合った彼氏に突然フラれて。29歳からの付き合いだったし、もちろん私は結婚も考えていました。それなのに...。理由ですか?はっきり言ってはくれなかったけど別の女がいたのよ、絶対」

「酷い話でしょ」とため息をつく美紗子。しかしその表情に怒りは見当たらず、どこか他人事のよう。

それもそのはず、美紗子には既に新しい彼氏がいる。「独りとか無理」な彼女は、元カレとの別れの後すぐに新たな拠り所を見つけたのだ。

だが美紗子は眉をハの字に困らせ、今にも泣き出しそうに瞳を潤ませた。

「そんな時に出会ったのが今の彼・敦史。…でもまた、捨てられそうなんです」

自ら男に擦り寄る、捨て犬系女

美紗子が元カレに失恋したのが半年前。ということは今の彼・敦史との付き合いはどんなに長くても半年以内だ。

にも関わらず、もう「捨てられそう」とは一体どういうことなのか…?

美紗子はこちらの疑問を見透かすように、敦史との出会いから語り始めた。

「元カレにフラれ引きこもっていた私を見かねて、同期が外コン君たちとのお食事会を企画してくれたんです」

相当に落ち込んでいた美紗子は当初「そんな気になれない」と乗り気ではなく、渋々参加した会だった。

「でも偶然隣の席だった敦史が、すごくいい人で。初対面なのに私が元カレにフラれた話をずっと優しく聞いてくれて。そしたらなんか、泣けてきちゃって…」

美紗子は人並みにお酒を飲むものの、そこまで強くない。酔いのせいで通常よりエモーショナルになってしまっていたらしい。

さすがに涙を流すのは白けると思い、美紗子は必死で堪えた。

ただ元来「独りとか無理」な彼女。支えを失い弱っていた美紗子は、穏やかに、時に励ましながら話を聞いてくれる敦史を独り占めしたい衝動に駆られた。

「敦史くん。私、淋しい…」

体を完全に敦史に向け、美紗子は人目も憚らず大胆に身を寄せた。完全にロックオンである。

「彼の反応ですか?満更でもない風だったけど」

当然のごとく、自信満々に答える美紗子。

というのも、彼女が“この手”を使うのは初めてではないらしいのだ。

自ら体を近づけ距離を縮め、瞳をウルウル潤ませて男の顔を覗き込む。

この“捨て犬戦法”は、若い頃から美紗子の得意技。駆け引きや計算というより、独り身に耐えられなくなると、もはや無意識に自ら男に擦り寄ってしまうらしい。

そのおかげ(?)で、美紗子は20代から一度も男を途切れさせていないのだ。

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最終更新:5/14(火) 5:20
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