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ヨガもランニングも、ハイキングもない会議? そんな働き方はもう古い

5/15(水) 12:16配信

WIRED.jp

緊張と解放

ブラウンはサイクリングも大好きだ。ここ数年は職場の有志を募って年に1度、自転車でブリストルからロンドンまで行く。1日の終わりに緊張をほぐすには、体を動かすことが役に立つことに気づいたからだ。

「サイクリングのいいところは、体にきつめの負荷をかけることでエンドルフィンが放出される点です。それは緊張から解放される素晴らしい感覚と言えるでしょう。仕事のあとは、パブに行く代わりに自転車に乗ります」

クロアチアのザグレブに拠点があるフィンテック企業Oradianでは、スタッフ一人ひとりに対する評価は市内をウォーキングしながら伝えられ、役員が参加する経営会議は、会社付近のメドゥヴェドゥニツァ山をハイキングしながら開かれる。そして、チームのメンバーはランチの時間や週末に一緒に歩くほか、自転車に乗ったりランニングしたりする時間をもつようにしている。

「室内よりも単刀直入に、本音を交えた温かみのある話し合いができます」。同社の人材・企業文化部門を率いるミハエラ・スマディロによると、役員室の外での会議は非常に効果的であるという。「いまだと思ったときに始めるべきでしょう。機会はいくらでも見つかるはずです」と、彼女はほかの企業も試してみることを勧めている。

「ブレインストーミングをしながら森のなかを3時間ウォーキングすると、ものの見方ががらりと変わって、情熱が湧いてきます。すると、これまでよりも仕事に打ち込み、幸せを感じることができるのです。たとえ、その日がどんなに大変な日であっても」

費やした時間以上のメリット

すべての起業家に、予算面での余裕があるわけではないだろう。職員一人ひとりに対して、就業時間内に個人トレーナーと1対1でトレーニングする時間を週2回与え、その費用を負担しなければならないのだ。

しかし、こうしたトレーニングのおかげで、従業員の結束が固くなったという声もある。オーストラリアのアウトソーシング市場におけるスタートアップAirtaskerで、共同創業者兼CEOを務めるティム・ファンは次のように話す。

「職員の団結力や気力が高まり、士気も目に見えて上がりました。セッションを受けてオフィスに戻ってきた職員は気分転換ができているので、仕事により集中します。トレーニングに費やした時間は無駄になりません。生産性が向上するという意味で、費やした時間以上のメリットがあると確信しています」

ファン自身も仕事の前に頭をすっきりさせるために、ほぼ毎朝走るようにしている。「集中力が高まって、ストレスが減り、意欲が湧く」ことが理由だ。

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最終更新:5/15(水) 12:16
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