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FIFA U-20 ワールドカップでブレイク!? 見逃せない南米の注目選手達

5/15(水) 19:02配信

footballista

アドルフォ・ガイチ

 続いて紹介するのは、そのU20南米選手権で惜しくも準優勝に甘んじたアルゼンチンのFWアドルフォ・ガイチ。去る2月26日に20歳の誕生日を迎えたばかりの大型ストライカーだ。

 コルドバ州のベンゴレアという人口800人の小さな町で生まれたガイチは、13歳まで地方リーグでプレーしていたが、プロを目指すために首都ブエノスアイレスのビッグクラブが行うスカウティングに参加。いくつかのクラブで試された結果、2014年、14歳でサン・ロレンソの下部組織に入団した。

 幼い頃から体格に恵まれ、フィジカルの強さからサン・ロレンソの下部組織で「Tanque」(タンケ=戦車)と名付けられたガイチは、優れたシュート技術と強烈なキック力を武器に昨年8月から同チームのトップチームに昇格。同年7月にスペインで行われたアルクディア国際ユース大会にU20アルゼンチン代表の一員として出場した際には、ムルシア選抜相手に190cmの長身を活かした力強いヘディングシュートを決めて話題となったが、「空中戦での競り合いでもっと勝てるように鍛えたい」とする本人の言葉のとおり、まだまだ成長の余地が残されている。前線で待ち伏せるタイプではなく、中盤まで下がってパスワークに参加しながらビルドアップに貢献するだけのテクニックと俊敏さも持ち合わせている。

 憧れのロベルト・レヴァンドフスキの動きを参考にしているといい、サン・ロレンソの番記者から「我々のレヴァンドフスキ」と呼ばれるほどその将来が期待されるが、今大会がその飛躍への第一歩となるか。

ブルーノ・メンデス

 350万人足らずの総人口から次々と優れた選手が輩出される土壌を誇るウルグアイ。今大会も屈指のメンバーで参戦するが、中でもあのディエゴ・ゴディンの後継者と謳われるブルーノ・メンデスから目が離せない。コリンチャンスに所属する1999年9月10日生まれの19歳で、U20ウルグアイ代表ではチームのキャプテンを務めるチームのリーダーだ。

 かつてルベン・ソサやアルバロ・レコバといった名手たちを育てた名門ダヌビオのジュニアチームで4歳のときからサッカーを始めたメンデスは、センターバックとしてプロを目指すも途中で挫折した父親の影響で、幼い頃からディフェンダーとしてプレーを続けてきた。得意とするポジションはセンターバックだが、14歳でワンデレルスに入団してからはサイドバックとしてもプレーする機会を与えられ、最終ラインでのオプションとなりうる多様性を習得して18歳でプロデビューを果たしている。同時にU18ウルグアイ代表からU20代表へと順調に昇格し、その堅実で多彩な守備力が認められ、昨年11月には怪我を負ったゴディンの代わりにA代表に招集。ブラジルとフランスとの親善試合でいきなりフル出場を果たし、ネイマールやオリヴィエ・ジルーを相手に文字通り身体を張ったプレーを見せて国内のメディアから高評価を与えられた。このフランス戦のあと、ジルーとユニフォームを交換した際に「欧州で君とまた対戦できる日を待っているよ」と言われたエピソードが話題となった。

 ワンデレルスでプレーしながら夜間学校に通い、生物学と医学を学んだという勤勉家でもあるメンデスが模範とする選手はやはりゴディン。ピッチ内外でリーダーシップを発揮する19歳の今後が楽しみだ。

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最終更新:5/15(水) 19:02
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