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【年齢観のズレ】高齢化問題は、実は「30代と40代の問題」なんだぞ

5/15(水) 6:00配信

文春オンライン

「あるある」「上層部に読ませたい」「励まされた」など30代、40代の共感の声多数。うまくいかない、おかしい、腹が立つ。仕事、会社、人生、社会でズレているのは自分? それとも……。

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 文春オンラインの人気著者・山本一郎氏による、時代と自分のズレを 認識し希望に変えるための必読書『 ズレずに生き抜く 仕事も結婚も人生も、パフォーマンスを上げる自己改革 』がついに発売。

 刊行を記念して、「年齢観のズレ」が話題となった人気コラムを再掲載します。

 

初出:文春オンライン(2017年1月26日)

◆ ◆ ◆

 先日44歳になり、心技体揃った見事なおっさんへと成長した私ですが、いわゆるひとつの中年男性って置かれている立場が弱い割に責任重大なんですよ。上の世代はどうにかしないといけないし、下の世代により良い社会を引き継がないといけないし、稼いでいい暮らしをして、趣味にカネを使って文化を支え、老後に備えて蓄えなければならない。

 そして、高い税金を払い、保険料を納める。否応なく。なんでか? 社会を維持するためですね。それも、日本をここまでの先進国にしてくれた、功労者である高齢者の暮らしを維持する費用が馬鹿にならなくなってるんですよね。

 だいたい月に2、3回、地方自治体や地方で活躍する企業の方とかに呼ばれて高齢化問題について講演することがあるんですが、だいたい7割がた客席を埋めているのは40代の働き盛りな男女と75歳以上のお年寄りなんですよ。50代から団塊の世代の方は、意外とお越しにならない印象です。理由は良く分かりません。

 実際、高齢者に向かって高齢化問題を話すなんて、まるで「お前ら早く死ね」って言っているみたいじゃないですか。まあ実際、高齢者が早く死ねば高齢化問題なんて無くなるわけですが。言われてみれば、環境問題も財政破綻も核戦争も人間がいなければ起きないことなんだから、みんな死ねばいいんだ。いや、死にたくない。しかし、時間は残酷だ。若いころは怪力で鳴らした住職も可愛いあの子も老けていく。誰だよ住職って。健康優良児で元気に土木作業をやってた人も、コンビニの前でタムロってしゃがんで弁当食べてる人も等しく老いて、でも地域に子供の数が増えなかったら過疎化や高齢化が進むのは当たり前ですね。高齢化を見て政府が悪い、社会が悪い、指導者が悪いと誰かのせいにしても、お先真っ暗な事実は1ミリも動きません。困ったものです。

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最終更新:5/15(水) 12:45
文春オンライン

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