ここから本文です

「昭和世代」の女性をいじる、令和セクハラおじさん登場の懸念

5/15(水) 16:00配信

週刊SPA!

 ゴールデンウィークも明けて、いよいよ「令和時代」本番を迎える。新時代に心機一転、といきたいのは山々だが、懸念もある。それは、筆者も含めた30代以上の世代は、ふた昔前の「昭和世代」と呼ばれてしまうことだ。何が問題なのか。

 かつて、昭和中期生まれが「昭和ヒト桁」「戦中戦後生まれ」と目上を揶揄したように、今は私たち昭和生まれが“古臭い”対象としてバカにされる機会が増えないのか。いや、男なら「俺らおじさんはよ~」と笑い飛ばすのも手だ。しかし、女性にとってはどうだろうか。生まれた元号にまつわるセクハラが加速しないか心配だ。

生まれた元号にまつわる“セクハラ”が飲み会で横行

「令和に始まったことではありませんが、会社の飲み会で平成生まれの女のコがいると、必ず“比較”されます」(東京都・会社員の女性・34歳)

 メイクに髪型、服装、ときには思考まで。生まれた元号だけで、個人の性格や生き方まで批評されればたまったものではない。

「そういうことを言うのは決まって昭和生まれの男性社員。平成元年生まれの女のコでさえ、たとえばオウム事件や阪神大震災以降に生まれた新人(20代前半)と比較される。そして、決まって『あのときは大変だったな』なんて昔話に花が咲く。いい加減にして欲しい」(同上)

 そのほとんどが、男性から女性への「セクハラ」として行われる。令和生まれが社会デビューする十数年後、セクハラおじさんたちのターゲットが「平成生まれ」であることは明白だ。

“昭和生まれの未婚女性”がいじりの対象に

 女性が「昭和生まれ」でひと括りにされる苦悩は他にもある。札幌市の派遣社員の女性(31歳)は、結婚前提に付き合っている彼とかれこれ10年の仲。

 お互いに「是が非でも結婚」という考え方ではないために入籍はしていないが、このことで男性上司からはセクハラを受け続けているという。

「まずは『彼氏いないの?』という質問から始まります。昭和生まれなのに寂しくないのか、と。彼氏がいることを告げると『その年で頑張るね』となって、『早く結婚しないと男が若いのにいっちゃうよ』とか……。結局、昭和生まれの30代の未婚女性は、あの人(上司)たちにとってはいじる対象でしかなく、何をやってもダメなんです」(札幌市・派遣社員の女性・31歳)

 かつては、30代女性にとって「結婚しているかいないか」は重大な問題であった。女は家庭に入り、子どもを産み、夫を影から支える……。

 もちろん、今もそうした考え方もあることは事実だが、生き方は多様化した。むしろ、この考え方だけが「正しい」と思い込んでいる方が古臭いはずなのに、セクハラおじさんたちにとってみれば「結婚していない」女性をいじることが常態化しているのだ。

 本人にそこまで悪気はないのかもしれないが、やはり飲み会という場においては顕著となる。二十代で海外に留学し、現在は帰国して日本企業に勤める会社員の女性がこう憤る。

「彼氏はいますが、まだまだやりたい仕事、勉強したいこともある。子どもは欲しいですが、私にとっての優先順位は私。しかし社内では、私は結婚しない人ではなく、“結婚できない女”と見られている節があります。飲み会では『何かしら性格に問題があるんじゃないか?』と面と向かって言ってくる上司もいます。海外なら訴訟問題ですよ」(東京都・会社員の女性・34歳)

1/2ページ

最終更新:5/15(水) 16:00
週刊SPA!

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事