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中日浮上のカギは果たして?/立浪和義コラム

5/16(木) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

楽しみなマルティネス

 令和に入って連敗が続き、5月15日時点で借金4の5位。これだけを見ると、昨年と大きな違いはないように見えますが、今季のドラゴンズは全体的に選手から元気さが伝わってきますし、それほど悪い戦いはしていないと思います。

【動画】中日投壊…高橋周平の1発で先制も又吉踏ん張れず

 特に打線はいいですね。もちろん、もともと力を持った選手が多かったことは確かですが、大島洋平選手と平田良介選手、ビシエド選手が相変わらず安定感を見せ、京田陽太選手は打率3割を狙える位置にいて、高橋周平選手は打率3割を超えています。

 あと与田剛監督にとって、うれしい誤算は、セカンドに定着しつつある阿部寿樹でしょう。クリーンアップを打ち、打率も3割超え。勝負強さもありますね。外国人枠の問題でアルモンテが使えない状態ですが、ほとんど問題ないと言っていいでしょう。

 一方の投手陣ですが、平成最後、4月の戦いを勝率5割でしのげたのは、リリーフ投手のおかげだったと思います。谷元圭介選手、ロドリゲス選手、鈴木博志選手らが奮闘していました。加えて、大きかったのはR.マルティネス選手です。非常に強い球を投げ、14日までに12試合に投げ、自責点は1。これからもコンスタントにやってくれそうな選手です。

先発の力が必要に

 ただ、打線はしょせん水物です。4月の戦いの中で、私は「早く先発がそろわないと厳しいな」と思って見ていました。今季は開幕から先発が安定せず、早めに降板し、リリーフ投手が踏ん張る展開が多かったのですが、特に中継ぎ陣に負担をかける戦いは、そうそう長く続きません。

 岩瀬仁紀君はもう別格でしたが、特に出番が一定しない中継ぎで登板が多くなると、知らず知らずのうちに疲労が蓄積していき、球のキレもなくなっています。令和に入ってからの連敗は、先発が早めに代わった後、リリーフがつかまるケースも多く、私の心配が、残念ながら当たってしまう結果になっていました。

 これから特に暑い夏場を戦い抜くには、やはり7回、8回としっかり投げ抜く先発の力が重要になります。明るい材料は大野雄大選手の復調ですね。長く結果が出ずに悔しい思いをしてきた選手ですが、7日の広島戦(ナゴヤドーム)では完封勝利も飾っています(しかし、5月15日のDeNA戦では6回7失点で負け投手に)。

 ただ、大野選手に続く先発は……となると現在は故障者が多く、苦しい状態です。なんとか、早めに先発を立て直し、リリーフ陣の負担を減らし、リフレッシュしてもらうことが、これからのドラゴンズの浮上のカギになってきそうです。

写真=BBM

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最終更新:6/14(金) 10:57
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