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「社会福祉はクリエイティブ」:職員が仕事の魅力を発信へ

5/16(木) 16:12配信

オルタナ

厚生労働省が発表した予測では2025年に全人口に対する65~74歳(前期高齢者)の割合は3割超とされている。超高齢化社会を迎える日本だが、同年に介護の分野では約40万人の人材不足が見込まれている。社会福祉へのネガティブなイメージを払拭するためクリエイター・山田英治さんは、「職員さん一人ひとりの思いや仕事のプロフェッショナルぶりを届けることで、魅力を伝えたい」と話す。(オルタナS編集長=池田 真隆)



昨今、メディアで社会福祉が取り上げられる際には、「社会問題としての社会福祉」ばかりが目立ちます。社会福祉が社会問題だと強調されてしまうと、現場を知らない若い人は、「これから高齢化社会なのに人材難で大変そうだな」という負のイメージを持ってしまいます。これではこの業界に入ってきません。

実際、人材難はどこの業界でも同じ。問題視するから、「問題」になってしまう。日本は3人に1人が高齢者になるので、社会福祉は「当たり前」の仕事になり、自ずと「誰もが支え合う」社会になっていきます。

現場で働いている職員さんを見ていると、保育、育児、介護など分野を問わず、「みんな目を輝かせているように見えます」。そして、コミュニケーションの取り方など利用者への接し方を、目を凝らして見ていると、プロフェッショナルな技を持っていることに気付かされます。

現場で働く職員さん一人ひとりがどのような思いを持って、そのスキルを活用しているのか。これまで、あまり知られていなかった一人ひとりの思いを可視化することで、社会福祉の魅力を伝えていきたいと考え、全国社会福祉法人経営者協議会とともに、現場のプロが発信するWEBサイトをつくることになりました。

全国の社会福祉法人に呼びかけたところ、今は約50人の職員さんがライターとして登録しています。執筆経験がない人がほとんどですが、強みは「目線」です。最前線で働いているからこそ見える景色、抱く思いなどをインタビューやブログ記事、漫画などの多彩な表現で発信してもらっています。

地方創生の文脈で、「関係人口」という言葉がありますが、このサイトを通して、社会福祉の関係人口を増やしたいと思っています。全国社会福祉法人経営者協議会が2016年に発表した調査では、「社会福祉法人」を知っていると答えた人は約2割でした。さらに、社会福祉法人に対し「閉鎖的」なイメージを持つ一般生活者も少なくありませんでした。この状況を変えるために、社会福祉の若手を表彰するスピーチコンテスト「社会福祉HERO’S」も企画しました。

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最終更新:5/16(木) 17:03
オルタナ

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