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脳波のモニタリングと機械学習で、人間の学習効率が2倍に!?

5/16(木) 8:11配信

WIRED.jp

2019年の学生たちは、脳波の状態を検出するバイオフィードバック装置を使用することで、学習スピードを2倍にできるようになる。取り入れた情報を脳が適切に記憶できているかを、装置を用いることで検出できるようになるからだ。

脳に電気を流せば記憶力がアップする

脳は学習するとき、ニューロン(神経細胞)間の結合を変更したり、新たなニューロンを追加したり、さらには未使用のニューロンを切り離したり、有用なニューロンの情報伝達を高速化させたりする。新しい情報を受け取ると、脳では新しい一連のニューロンが発火する。それと同時に似たような過去の知識を思い出して、そのときに作成したニューロンの発火を試みる。

「一緒に発火するニューロンはつながる」ので、新しいニューロン結合が形成されると記憶が強化される。刺激によって与えられた印象が強烈な場合、新しい結合は強力になり、既存の結合はさらに強くなる。印象が強くなければ、結合はのちに切り離され、忘れ去られる。

脳のこうした活動がリアルタイムで観察できるようになった。市販の脳波計と機械学習を使って脳波をモニタリングすることで、注意レヴェルや印象レヴェルといった精神の状態をモニターできるようになったのだ。

記憶の効率性を判定

この技術はすでに、子どもたちの注意力を高めるために使われている。香港のスタートアップであるPlaytoが開発した「Glow Master」では、脳波センサーとゲームを組み合わせて子どもたちの集中力を高めている。ノースカロライナ州のNeuroPlusはゲームと脳波技術を利用して、ADHD(注意欠陥・多動性障害)児の注意力と自制心を高めることに取り組んでいる。

わたしが最高経営責任者(CEO)を務めるニューロスカイは、「Effective Learner」というアプリと連動するヘッドセットを開発するアプローチをとっている。このアプリでは異なる色と顔文字を使用して、ユーザーの記憶力がどれだけ効率的であるかをリアルタイムで示す。

記憶力の効率性を判定するにあたっては、「注意力のアルゴリズム」だけでなく、その刺激がユーザーにどのくらい深い印象を残すかについて測定する「印象のアルゴリズム」も使用される。

このアプリはユーザーに、記憶力のレヴェルを伝える。記憶レヴェルが高ければもっと学習するように伝え、低ければ休むように伝えるのだ。

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最終更新:5/16(木) 8:11
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