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「役に立たない知識」がイノヴェイションを育む──ニューロ・ダイヴァーシティを体現するプリンストン高等研究所の内側

5/16(木) 18:11配信

WIRED.jp

役に立たないかもしれない知識を研究することを誇りとしている研究所が米国にある。かつてはアルベルト・アインシュタインも在籍したプリンストン高等研究所だ。そこに集う個性的なイノヴェイターたちの「世界の真実を知りたい」という燃えるような好奇心を大事にし、それぞれの特性をあるがままに活かそうとする同研究所の内側を、ニューヨーク在住の社会学者、池上英子が紹介する。

「役に立たない知識」を重要視する伝統

いま米国でも日本でも、直接は何の役に立つか分かりにくい基礎科学研究や人文科学への資金が細まっている。そんな状況下において、「役に立たない知識の有用性」を標榜し続けているのが、米国のニュージャージー州にあるプリンストン高等研究所だ。

長い目で見れば、燃えるような好奇心が導く基礎研究が、人類の文明を予想もしなかったようなかたちで豊かにする──それがこの研究所の歴史であり信念だ。創造性の拡大を目指す現代社会にとって、ひとつのモデルを提供していると言える。

プリンストン高等研究所は、28人の教授陣と190人あまりの研究員だけで構成されている。学生はおらず、すべて博士号をもつ人たちだ。けっして巨大な研究所ではない。しかし、教授やメンバーとして在籍した人々からノーベル賞受賞者が33人生まれ、数学のフィールズ賞にいたっては、全60人の受賞者のうち42人がこの研究所の出身だ。

最終更新:5/16(木) 18:11
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