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エイディ・ブライアント ── 「痩せる=幸せ」価値観に抗う次世代コメディ女優。

5/16(木) 19:40配信

VOGUE JAPAN

海外では今、多様な体型と価値観を謳歌することを「ボディ・ポジティブ」と言う。自身の生き方をベースに新ドラマを発表した女優エイディ・ブライアントの、人々に愛されるその等身大の魅力に迫る。

「ダイエットにつぎこんだ時間とお金を夢を叶えるために使いたい!」

絶大なる人気を誇る米TVコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(以下SNL)」。脚本家たちと一緒になってネタを書き、コントもこなすコメディアンたちと、豪華ゲストが生み出す笑いは、カルチャーネタから人種問題、さらに政治ネタまで容赦なく行う痛烈な風刺が持ち味で、社会的にも大きな影響力を持つ番組だ。ジム・キャリー、ビル・マーレイ、アダム・サンドラー、ロバート・ダウニーJr.、クリステン・ウィグ、ティナ・フェイなど、ざっと名前をあげるだけでも同番組の卒業生には錚々たるメンツがいる。エイディ・ブライアントはそんなSNLに25歳のときから参加していることからも、突出した才能の持ち主だということがわかるだろう。ブリブリなガーリィキャラ、カーディ・Bのパロディ「エイディ・B」、クリス・プラットと共演したキレッキレのラップ、最近では米大統領報道官サラ・ハッカビー・サンダースが持ちネタとして大ウケしている。

その彼女が監督、脚本、制作、主演を手がけるHuluオリジナルドラマ「Shrill(原題)」が3月に全米で配信スタート。エイディ演じるプラスサイズの主人公アニーが、明るく前向きに生きる様をたくさんの笑いとともに描いた本作は、女性ならではの「あるある」がたっぷり詰めこまれ、「史上最高のボディ・ポジティブ・ドラマ」として早くも大きな話題を集めている。原作はベストセラーを記録した作家兼コメディアン、リンディー・ウェストによる『Shrill: Notes From a Loud Woman(原題)』。エイディ曰くこのドラマは、「女性はいつなんどきでも痩せていることが幸せだと思われていて、その基準からはみ出るとバカにされてしまう。そしてはみだし者は常に自己嫌悪に陥り、痩せるために多大なる時間と努力を費やし、容姿に対する批判を受けても笑うしかなく、自分の努力が足りないと思うしかない。そんな考えをやめて、くだらないダイエットにつぎこんだ時間やお金、そしてマインドを自分のやりたいこと、夢を叶えるために使うことに決めた女性の物語」だという。

実際に彼女自身も原作本を読んでから、「自分に向けられる『デブ』という言葉の理解が変わったの。『太っている』『デブ』は単なる表現の一つ。なぜなら実際に私は『デブ』だから。でもそれは誹謗中傷ではなく、『おデブで、才能があって、クリエイティブでおもしろい女性』という、たくさんある自分を表現する言葉の一つにすぎないんだっていうこと」と、TVトークショー「ザ・ビュー」で語っている。

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最終更新:5/16(木) 19:40
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