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再開発で「ダサさ」一掃の池袋、目指すは「渋谷」?

5/16(木) 5:10配信

東洋経済オンライン

 3月25日に池袋駅の南側に特徴的な建物が竣工した。菱形に組まれた鉄骨がビルの外観として目立つ。まるで鉄道のダイヤグラムを見ているようだ。

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 ビルの名前も「ダイヤゲート池袋」。このビルのオーナーは西武ホールディングスの中核会社・西武鉄道である。

 今年の池袋はこの「ダイヤゲート池袋」をはじめ、いくつかのプロジェクトがお披露目を迎える。また、駅周辺では再開発プロジェクトも進む。

■こだわりが光るダイヤゲート池袋

 「ダイヤゲート池袋」は旧西武鉄道本社跡地に建てられたオフィスビルだ。20階建て・高さ約100mのビルには西武グループのうち西武ホールディングス・プリンスホテル・西武プロパティーズの3社が本社機能を4月に続々と移転した(西武鉄道や西武バスは従来どおり所沢に本社を置く)のをはじめ、貸し会議室を展開するTKPの「TKPガーデンシティPREMIUM池袋」やリージャスが運営するレンタルオフィス「リージャス池袋ビジネスセンター」が入居する。

 ダイヤグラムのような見た目をした外壁の鉄骨は「ブレース」と呼ばれるもので、ビルを支えるため構造上でも重要な役割を果たす。そのため、ビル内部は柱のない広々とした空間を実現した。1フロアの貸し室最大面積は2100平方メートル。池袋エリアでは最大だという。また延床面積も約5万平方メートルと池袋エリアトップクラスだ。

 何よりも特徴的なのは線路をまたいだビルであることだ。もともとは旧西武鉄道本社の跡地のみを活用する予定だったが、線路を挟んだ向かい側に西武鉄道が貨物輸送に使っていた土地があり、そこも含めて有効活用することとなり、線路をまたぐことになった。当然、難工事にはなったが、これも広々とした1フロアを形成するのに役立っている。

 線路上にビルを造ることで生まれたのは広いフロアだけではない。2階には「ダイヤデッキ」が生まれた。ここからは真下を行き交う西武鉄道の列車を眺めることができる。新たな鉄道観察スポットとなりそうだ。

 そのダイヤデッキは大規模災害時に最大約2000人を受け入れる帰宅困難者一時滞在施設としても機能する。ダイヤゲート池袋は中間免震構造や72時間非常用発電機をはじめとした信頼性の高い電力供給、上下水のバックアップで防災面にもこだわっている。

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最終更新:5/16(木) 5:10
東洋経済オンライン

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