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5・18WBSS準決勝直前! "モンスター"井上尚弥、独占インタビュー「ゾクゾクする試合になると思う」

5/16(木) 6:00配信

週プレNEWS

各団体の王者らが集い、"真の世界一"を決めるWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)。昨年10月のトーナメント1回戦、井上尚弥は「70秒KO」で世界に衝撃を与えた。そして5月18日、英国グラスゴーで準決勝が行なわれる。決戦の約1ヵ月前、本誌は独占インタビューを敢行した!

【写真】所属ジムでの猛練習

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■伝えきれなかった井上尚弥の凄み

約1時間のインタビュー中、井上は思いがけないところで何度も笑った。まずは、なぜ試合開始30秒ほどで対戦相手の動きやパンチを見切れるのかと尋ねたとき。

「なぜって言われてもわからないですけどね。感覚なので。でも、だいたい見切れますよ」

少し困ったような照れ笑い。王者の笑顔だ。

次は明らかに質が異なる笑い。これまでの17戦(全勝15KO)はすべて一方的な展開。たまにはもう少し長いラウンドで攻防があるボクシングを見てみたい、と筆者の素直な思いを伝えたとき。

「次は見られますよ、確実に。楽しい試合になると思います」

5月18日、英国グラスゴーで行なわれるWBSS準決勝、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦のことだ。攻防ということはピンチの場面もあるかもしれない。そんなシーンを想像したら、普通は険しい顔になる。でも、なぜかうれしそうなのだ。

「自分でももっと見たいですもん、その先を。ロドリゲスはすべてにおいてレベルが高い。技術戦が楽しみ。自分でも予想できないんですよ、試合展開が。だから楽しいんです」

いまだ強さの底が見えない。自分がどれくらい強いのか、本当に知りたいのだろう。

自分が"モンスター"と呼ばれる所以(ゆえん)はなんなのか、教えてほしいと頼んだときも、「えっ......」と噴き出した。

「いや、別にただのニックネームとしか思っていないですよ。受け入れつつあるというか、受け入れなきゃ仕方がない。もう、自分が慣れていくしかないですよね」

そう言って爽やかに笑った。

* * *

興奮と悔恨が入り交じった夜だった。昨年10月7日、横浜アリーナ。井上は元WBAスーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を左、右の2発、わずか70秒でキャンバスに沈めた。記者席で圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにし、体が熱くなる。会場全体を「歴史的な瞬間を見た」という高揚感が包んだ。

取材を終え、パソコンに向かったが、いかに井上が凄いのかを表現できない。普通の70秒KOではない。これは世界王者ら選ばれし8人による世界最強決定トーナメント、WBSSの1回戦で起こった衝撃のKO劇なのだ。

筆者は学生時代、"聖地"後楽園ホールでアルバイトに励み、ボクシングを30年近く見続けている。人より少しは多くの試合を見てきた自負はある。だが、あの凄み、井上がいかに稀有(けう)なボクサーであるかを伝えきれなかった。最高の試合だった。しかし、もどかしく、不甲斐ない夜でもあった。そんな思いを抱いて会場を後にしたと井上に吐露した。

「それは逆にうれしいですよ。どう伝えていいかわからないくらいの凄さにとらえてもらえたということなので」

してやったり、の表情で自然と頬が緩んだ。

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最終更新:5/16(木) 6:00
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