ここから本文です

中日・山本拓実 悔しさを胸に進化/ファーム

5/17(金) 11:02配信

週刊ベースボールONLINE

 ある言葉でハッと目が覚めた。4月16日のウエスタン・リーグ阪神戦で4回途中5失点でKOされた直後だった。門倉健二軍投手コーチに「理想が高すぎる」と指摘された。この一言が、山本拓実を呪縛から解き放ったといってもいいだろう。

【動画】同じ高卒2年目、清水達也がプロ初先発初勝利!

 「技術がそこまでないのに、全部、コースギリギリにいかないとダメと思っていたんです。キャンプや練習はそういう考えも必要と思うんですが、それを試合にも持ち込んでいました。そればかり求めてしまっていました」

 開幕一軍を目指していた今年。同期入団の石川翔がアピールに成功し、キャンプイン直後に一軍に昇格した。「めちゃめちゃ悔しかったです。それからは逆転開幕一軍を目指していましたが、調子を崩してしまった」。結果を求めるあまり、過剰にコースばかりを狙い、そして自滅していった。

 門倉コーチの助言後、一軍投手のチャートにいろいろ目を通した。「菅野(菅野智之、巨人)さんの投球を見ても、全部がアウトローにピシャピシャではなかった。甘いボールや、真ん中のボールもある」。肩の力が少し抜けた気がした。そして本来の投げっぷりのいい投球を取り戻した。

 4月28日には今季初、プロ2度目の一軍昇格を果たした。ただ、登板機会はなく翌29日に登録を抹消された。連戦中でブルペンが逼迫していたからの臨時措置とは分かっていた。「チーム事情は仕方ないです。でも、他の投手と比べると、見劣りするということでもありますから」。悔しさは隠せなかった。

 「真っすぐは去年と違う。低めのストレートで見逃しが取れる。去年は1試合1球くらいだったのが、今年は1イニングに1、2球あるんです」。手応えはある。あとは間もなく来るであろうチャンスをつかむだけだ。

写真=榎本郁也

週刊ベースボール

最終更新:6/14(金) 10:57
週刊ベースボールONLINE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊ベースボールONLINE

株式会社ベースボール・マガジン社

野球専門誌『週刊ベースボール』でしか読めない人気連載をはじめ、プロ野球ファン必見のコンテンツをご覧いただけます。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事