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「和」の要素に引っ張られすぎない、津軽三味線とポップスの融合。伝統芸能ポップアーティスト、川嶋志乃舞氏が目指す世界

5/17(金) 12:11配信

FINDERS

日本のエンターテイメント業界というのは、1億2000万人程度の「日本語が理解できる人」が対象ということもあり、市場が限られている。

昨今ではその市場内でポジション取りをするにも、目新しさを訴求しないとならないためか、BABYMETALのようにアイドルとヘビーメタルといった異なるものを融合させ、化学反応を起こそうという試みがされている。詩吟、和楽器、洋楽器を融合させたロックバンドの和楽器バンドもそういった試みのひとつであろう。

伝統芸能の津軽三味線とポップミュージックを融合させた、“伝統芸能ポップアーティスト”の川嶋志乃舞氏も同系統の試みに挑んでいる人だ。「つい最近まで“キラキラシャミセニスト”と名乗っていたのですが、自分が三味線だけではなく、伝統芸能や日本文化をヒントに歌を歌うことが自分のもう一つの武器であると思い、“伝統芸能ポップアーティスト”と名乗ることにしています」と語る川嶋氏の現在地について色々と話を訊いてみた。

「ドラムストリングス(音色の出る打楽器)」である津軽三味線の魅力

川嶋氏が津軽三味線に最初に出会ったのは、3歳の時に地元・茨城県のお祭りでのことだったそうだ。「ステージに立ちたい、マイクを持ちたい、三味線を弾きたい」という強い興味を持ったことと、子供に和楽器をやらせたいというご両親の思いも重なり、津軽三味線を始めることとなった。

津軽三味線の最大の魅力は、「細やかかつ派手な演奏ができるのがまずひとつです。また、世界でも唯一と言っていい、“ドラムストリングス(叩く弦楽器)”としての特徴もあります」という。また、「他の三味線奏者よりも、この特異性を活かして楽曲を書き、演奏しています。伝統芸能だけに留まらないグルーヴが生まれることを発見しました。しかし、これまでの三味線奏法に加えてドラムストリングスとして扱える奏者は、日本でも少ないので、是非この魅力を広めていきたいです」と語る。

“伝統芸能ポップアーティスト”として何を成し遂げようとしているのか、率直に訊ねてみた。すると、「“伝統芸能(日本文化)はこうあるべき!”という先入観や固定観念に縛られず、三味線が入った音楽=和風というイメージを取っ払い、全ての伝統芸能の可能性の幅を広げていくきっかけを築きたいと思っています。そのために、葉加瀬太郎さんや高嶋ちさ子さん、シシドカフカさんのように、タレント性のあるアーティストとして、音楽シーンだけでないところからも、“三味線って、伝統芸能って面白そうかも”というきっかけを作っていきたいです。夢は、レギュラーバラエティ番組や、NHKで教育系番組を持つことです!」という答えが返ってきた。

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最終更新:5/17(金) 12:11
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