ここから本文です

【月刊『WiLL』(6月号)より】ロシア疑惑は21世紀最大の謀略

5/17(金) 13:59配信

WiLL

「疑惑」は「虚構」に

 二〇一六年のアメリカ大統領選挙で、トランプ大統領がロシア政府機関とひそかに共謀し、有権者たちの投票を不正に操作したとされる「ロシア疑惑」は、虚構であることが判明した。したがって、この「疑惑」を事実かのように報じていたメディアは、フェイクニュースを流していたことになる。
 三月二十二日、ロシア疑惑を集中的に捜査するため司法長官から任命されていたロバート・モラー特別検察官は、二十二カ月間にわたった捜査をついに終え、報告書をウィリアム・バー司法長官に提出した。そして二日後の二十四日、同長官によって報告書の骨子が発表された。
「二〇一六年のアメリカ大統領選挙にトランプ陣営のメンバーとロシア政府が共謀、あるいは協力して介入したことは裏づけられなかった」
 最大の捜査対象だった共謀の事実はなかったと明言したのである。それに加え、同特別検察官事務所としては「ロシア疑惑」の捜査はこれで終了し、これ以上の起訴はないとも説明されていた。
 私はワシントンで、この展開を見守っていた。こんなことが実際に起きるのかという驚嘆の一方、「ロシア疑惑」なるものに一貫して胡散臭さを感じていた、自らの記者としての嗅覚へのひそかな満足感もあった。
 ブッシュ、オバマ両政権下でFBI(連邦捜査局)長官を務めたモラー氏が、疑惑解明を目的とする特別検察官に任命されたのは二〇一七年五月のことである。しかし、FBIによる同疑惑の捜査は、オバマ政権時代の二〇一六年なかばから始まっていた。つまり、「ロシア疑惑」捜査全体は三年にも及んでいたのだ。
 モラー氏はかつて共和党を支持していたが、民主党との関係も密にしていた。その下に集まった二十人ほどの検察官、弁護士らは大多数が民主党系だった。捜査員を含めて四十人は一年十カ月間、フルタイム体制で召喚状を合計二千八百通も執行し、関係者計五百人ほどに事情聴取してきた。

《続きは本誌にて》

古森義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)

最終更新:5/17(金) 13:59
WiLL

記事提供社からのご案内(外部サイト)

WiLL

ワック

2019年08月号
6月26日発売

定価900円(税込)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事