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相続トラブルの大半は「第三者である婿や嫁」の入れ知恵が原因

5/17(金) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

争いが絶えないことから「争族」と揶揄される「相続問題」。当事者にならぬよう、相続対策は万全にしておく必要があります。本連載では、一般社団法人日本相続戦略アドバイザリー協会の代表理事である牛田雅志税理士が実際に目にしたという「争族」のエピソードから、相続トラブル解決のヒントを探っていきます。

仲良し兄妹に母の相続が発生

相続は本人を含む家族の歴史の締めくくりであることから、相続の手続きを進める過程で、他人には理解しがたい家族関係が浮き彫りになることがあります。そのため、デリケートに扱わないと、ささいな食い違いで大きな軋轢が生じることがあります。家族間でさえ気を使う相続に関して、その家族の歴史を知らない第三者が関与するときは特に注意が必要です。

今回は、第三者の悪意のない一言が、まとまりかけた遺産分割を崩壊させ、家族を分裂に追いやった悲劇を紹介いたします。なぜ、第三者の一言が家族を崩壊させたのかを紐解くと共に、最適な第三者の立ち振る舞いについて考えていきます。

横浜市にお住まいの佐藤さん(仮名)は、両親、兄、本人、妹2人の6人家族でした。

商売をしていた父親は早くに亡くなりましたが、母親がその後を継いで4人の子供を育てあげました。兄姉妹の仲はとても良く、それぞれが結婚後も母親を中心に集まり幸せな生活を送っていました。

そして、二年前に元気だった母親が老衰で亡くなりました。母親の財産は、兄夫婦と同居していた自宅(評価額5千万円)と金融資産(3千万円)でした。

兄は佐藤さんと妹2人を前にこんな提案をしました。

「お母さんが遺した自宅だけど、今も私が妻と住んでいるので私が相続したい。そして、残りの金融資産を3人で均等に分けてもらえないかな。もちろん、法定相続分でないことは重々承知しているよ。これはあくまでもお願いだけど聞き入れてくれないかな」

佐藤さんは答えました。

「お兄さんは大学進学を諦めてお母さんの仕事を手伝ってくれたよね。私達3人はそのおかげもあって大学にも通わせてもらったし、お兄さんにはとても感謝しているわ。私はその分割方法で構わないわ」

妹2人も佐藤さんの発言を受け、快諾してくれました。

兄は「では、今の内容に沿った遺産分割協議書を作るのでサインしてね」と話をまとめました。

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最終更新:5/17(金) 9:00
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