ここから本文です

米、対北朝鮮軍事圧力を強化

5/18(土) 18:02配信

Japan In-depth

■ アラスカで脱冷戦以後最大の軍事演習

またイランとの緊張を激化させながらも米国は、脱冷戦以来最大の「ノーザンエッジ2019」演習をアラスカで実施している。

アラスカでは5月13日から24日まで米太平洋空軍司令部主導で太平洋司令部が管轄する陸・海・空・海兵隊と予備軍1万名が動員され、250余機の各種航空機(戦闘機、爆撃機、電子戦機、早期警戒機、給油機など)と空母船団などが参加している。

空軍兵力1万名と250機の航空機参加は、北朝鮮との開戦を想定した2017年12月の韓国における「ビジラントエース」演習級以上だ。「ビジラントエース」では空母の参加はなかったが今回は空母も参加している。

原子力空母ルーズベルト船団には大型空母補給船が加えられているために演習終了後にそのまま朝鮮半島海域に向かうと見られている。そして12日にはすでに原子力空母ロナルドレーガンが横須賀を出港した。朝鮮半島海域に向かっているようだ。それに合わせてハワイから強襲揚陸艦パッソ船団が西に向かい、強襲楊陸艦ワスプ船団も南シナ海演習を終え北上している。2017年には、ニミッツ、カールビンソン、ロナルドレーガンなどの空母が動員されたが、同時に動員されていなかった。今回は空母2隻と強襲揚陸艦2隻の計4隻が朝鮮半島周辺で合流すると見られている。

■ 朝鮮半島周辺へ「事前集積船」が集結

この動きに合わせて有事に戦闘物資を補給する巨大な「事前集積船(Maritime Prepositioning Ship)」(大量の弾薬。戦車、装甲車、油類などを積載)が続々と朝鮮半島周辺に集結している。その規模は訓練水準や局地戦水準をはるかに越え全面戦の水準に達している。

韓国の浦項(ポハン)港に3隻がすでに停泊しており、釜山(プサン)、クアンヤン、鎮海(チンヘ)各港へ向け3隻が航行中(14日現在)である。

そればかりか日本の沖縄、横須賀には兵力輸送船も待機中であり、艦隊補給船も九州近海で待機している。その他グアムなどに待機中のものと合わせればもろもろの補給船11隻が朝鮮半島周辺に集結もしくは集結中である。

また海上で装備・弾薬などを補給する機動上陸支援船もシンガポールから朝鮮半島に向かっている。そしてカルフォルニアのワイニメ港では、陸軍1個師団が重武装できる武器と装備を輸送船に積載中であるという。

これらの事前集積船の物資を総合すると、海兵隊3個旅団、陸軍1個師団、陸軍1個機甲旅団の武器準備、そこにさらに陸軍1個機甲師団の武力を追加できる武器と装備の準備となる(このほか秘密裏の武力結集もありうる)。

5月11,12,13日には将官級VIP輸送機C-4C,C-37A,C-40Bが、次々と米国本土とハワイから横田基地に飛来した(シン・インギュン国防TV)。



■ 恐怖の暗殺兵器も公表

ウォールストリートジャーナルは、5月9日付で、不活性弾頭に6つの特殊ナイフを内蔵した暗殺武器「ヘルファイヤーR9X」について次のように報道を行った。

「米国政府は、爆発することなくテロリスト指導者を殺害する、ピンポイント空爆用に特別設計された秘密ミサイルを開発した。この秘密の米国ミサイルは、近くの民間人には傷つけずテロリストだけ殺すことを目指している。

武器が爆発することはないが、内蔵するナイフがターゲットだけを細断処理するように作られている。 2017年と今年注目を浴びた(テロ分子の)標的を除去するのに使用された。

中央情報局(CIA)とペンタゴン(国防省)の両方がその存在を厳重に管理しながら使用している。よく知られている「Hellfire(ヘルファイア)ミサイル」の改良版であるこの武器は不活性弾頭で、 爆発するのではなく、急落するように設計されている」(WSJ2019・5・9)

金正恩の車両の周りをボディガードが仰々しく守っても頭上から高速で落下する「ナイフミサイル」は防ぐことができない。

朴斗鎮(コリア国際研究所所長)

2/2ページ

最終更新:5/18(土) 18:02
Japan In-depth

Japan In-depthの前後の記事

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ