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「CVTは遅い」は都市伝説? トヨタのスポーツCVTを搭載するラリー車にサーキットで試乗

5/18(土) 12:30配信

Webモーターマガジン

スポーツCVTが狙うのは“最大効率”ではなく“いつでも最高出力”

全日本ラリーのJN6クラスに参戦するマシン「DL WPMS Vitz CVT」の試乗会が千葉県の茂原ツインサーキットで開催され、ここでトヨタが開発を進めてきた「スポーツCVT」の走行性能を試すことができた。

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ひとことで「オートマチックトランスミッション」と言っても、ステップATやDCTなどさまざまな種類がある。その中でも、とくに日本車での採用率の高いトランスミッションがCVTだ。軽自動車やコンパクトカーに限っていえば、群を抜いてCVTを搭載しているケースが多い。

そんなCVTに対して、多くの人は「燃費は良いけれど、走りがタルい」というイメージを抱いていることだろう。無段階に変速できるCVTは、どのような速度であっても最適な変速比を設定できるため、燃費の良い領域のスイートスポットが小さい小排気量エンジンでも、良好な燃費性能を実現できる。

実際、国産コンパクトカーの優れた燃費性能はCVTあってのもの。しかし、日本では燃費性能を追求してきたこともあって、キビキビとした走りは軽視されがちとなっていた。そうした背景もあり、CVTのイメージは「スポーティでよく走る」とはかけ離れたものとなっていたのだ。

ところがここ数年、全日本ラリーで不思議なことが起きている。なんと、CVTを搭載した車両(ヴィッツ)が活躍しているのだ。2017年と2018年シーズンのJN3クラスで、2年連続でシリーズ2位。2019年は新設されたJN6クラスで開幕4連勝を飾っているのだ。

ただし、ここで採用されているCVTは市販車用のモノではなく、トヨタが先行開発したスポーツCVTである。

トヨタの東富士研究所でパワートレーン開発をする高原秀明氏は、「CVTの開発者として“CVTは走りが良くない”という風評を払拭したい」と、スポーツCVTを開発。その実戦レースとして選ばれたのが、日本で最も厳しい戦いが繰り広げられている全日本ラリーだった。2017年から供給して初年度から結果を残し、2019年シーズンは3チームに供給するほどになっていたのだ。

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最終更新:5/18(土) 12:30
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