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トヨタ、なぜか米国で「ハコネ」の名前を持つスポーツカーを発売

5/18(土) 12:00配信

Forbes JAPAN

クルマ好きにとって、峠は特別な場所だ。 ステアリングやアクセル、ブレーキ、そしてシフトレバーを適切に操作し、右に左に連続するコーナーを駆け抜けていくと、まさにクルマを操る歓びが存分に感じられる。しかもエンジンを高らかに唸らせることができる上りと、操作に多大な集中力を要する下りという、2つの特性が異なるコースを併せ持つ。

もちろん、サーキットの方が安全に速くクルマを走らせることができるとは誰もが重々承知しているが、走行機会が限られるサーキットは誰もが気楽に走りに行けるとは限らない。昔からクルマ好きは深夜や早朝に地元の峠道でドライビング・テクニックを磨いてきた。

特にクルマで速く走ることが難しい、あるいは非常に気持ち良いという評価を受けた峠道は、クルマ好きにとって"聖地"と呼ばれる。時に自動車メーカーはそんな名高い峠の地名を車名に使ってきた。例えばアルファ ロメオのステルヴィオは、イタリア北部のアルプス山中にあるスイスとの国境に近い峠道の名前だ。アストンマーティンの「アストン」も、峠道の上りでタイムを競い合う競技が行われていたアストン・ヒルという地名に因んでいる。

聖地の名前を車名に

そして日本でクルマ好きの誰もが認める"聖地"といえば、神奈川県の箱根である。都心から比較的近いこともあり、多くの自動車雑誌やTVが試乗や撮影の場所として使っている。そんな日本で最も有名な峠の名前を持つスポーツカーがついに発売される。しかもなぜか米国で。



「ハコネ・グリーン」の特別仕様車

そのクルマは、トヨタ86 ハコネ・エディションという。トヨタが「死ぬ前に一度は走りたい、世界で最も素晴らしいドライビング・ロードの1つ」として紹介している箱根ターンパイクから名付けられたというこのトヨタ86の特別仕様車は、米国で今秋に発売される。

その主な特徴は、「ハコネ・グリーン」と名付けられた緑色のペイントに、ブロンズ仕上げの17インチ・ホイール、そしてタン(褐色)・レザーとブラック・アルカンターラを組み合わせたインテリア。助手席前のダッシュボードにはトヨタ86のロゴが刺繍され、トランクにはこのロゴがエンボス加工された特別なカーペットが敷かれる。さらにオーナーには、インテリアに合わせたタン・カラーのスマートキー・ケースや、86のロゴと黒いステッチが施された書類カバーがプレゼントされるという。

機械面は、箱根ターンパイクに最適化されたサスペンションのセッティングや特別にチューニングされたエンジン…なんてことはなく(実際にトヨタ86 ハコネ・エディションが日本の箱根ターンパイクを走ることはまずないので)、2.0リッター水平対向4気筒エンジンのスペックも含め、米国や日本で売られている通常モデルのトヨタ86と全く変わらない。

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最終更新:5/18(土) 12:00
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