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伊東勤 新たな時代を象徴した西武黄金時代の司令塔/プロ野球1980年代の名選手

5/19(日) 11:04配信

週刊ベースボールONLINE

西武黄金時代を築いたリード術とは?

 初のベストナイン、ダイヤモンド・グラブに選ばれた85年。日本一こそ“猛虎フィーバー”の阪神に譲ったものの、初めて司令塔として優勝に貢献したシーズンとなる。翌86年から3年連続で日本一に。88年の中日との日本シリーズでは、3勝1敗で王手をかけて迎えた第5戦(西武)、後がない中日も食い下がって試合は延長戦に突入したが、11回裏二死二塁で打席に入ると、クローザーの郭源治が投じた渾身のストレートをとらえて右翼へサヨナラ打を放って日本一を決めている。

 のちには94年4月9日、近鉄との開幕戦(西武)では、開幕戦では初めてとなる逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなど、打撃では劇的な一打で存在感を放つ一方、プロ入り後に猛特訓したバントでも、9年連続を含む13度のシーズン2ケタ犠打、パ・リーグ歴代トップの通算305犠打。常にチームの勝利を最優先した姿は打撃からも見えてくる。

 多彩な投手陣とバッテリーを組むことで、捕球の技術やリードは磨かれていった。オーソドックスに打者の内角高めから外角低めへの対角線を使い、配球は投手が主体で、その日に調子がいい球を中心に組み立てる。サインが合わないときは投手の考えを優先した。

 2003年オフに現役を引退して、翌04年から監督に。レギュラーシーズンは2位で終えたが、導入されたばかりのプレーオフでダイエーを破り、そのまま就任1年目にして日本一に導いている。

写真=BBM

週刊ベースボール

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最終更新:5/19(日) 11:04
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