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ペア10万円以下スピーカーの実力モデルを一斉テスト(後編)

5/19(日) 7:00配信

PHILE WEB

前編に引き続き、オーディオ評論家 生形三郎氏による約10万円以下のブックシェルフ型スピーカーの一斉試聴レポートをお届けする。後半では7モデルのレポートに加え、さらには全体を通じての筆者お薦めモデル、スピーカー選びのコツも紹介する。

全13機種を写真で比較

試聴モデル一覧

【前編】
・YAMAHA「NS-B330」(4万3000円・税抜)
・ECLIPSE「TD307MK2A」(4万4000円・税抜)
・MONITOR AUDIO「BRONZE 1」(4万4000円・税抜)
・ELAC「Debut B5.2」(5万5000円・税抜)
・DALI「OBERON1」(5万7000円・税抜)
・TEAC「S-300HR」(¥OPEN・予想実売価格6万2000円前後)

【後編】
・KEF「Q350」(6万8000円・税抜)
・ONKYO「D-212EXT」(7万1000円・税抜)
・B&W「607」(9万円・税抜)
・DYNAUDIO「Emit M10」(¥OPEN・予想実売価格9万円前後)
・JBL「4312MII」(9万4000円(税抜)
・FYNE AUDIO「F500」(¥OPEN・予想実売価格9万8000円前後)
・FOCAL「Chorus 706」(10万6000円・税抜)

<試聴モデル7> KEF「Q350」

イギリスの名門スピーカーブランドの一つKEFは、かの伝説的な小型BBCモニター「LS3/5a」スピーカーを世に送り出したことで知られる。コンピューター解析によるスピーカー設計手法をいち早く確立し、音の発音タイミングを揃えるタイムアライメントを最適化したスピーカーシステムを実現。その技術を活かした独自の同軸ユニット“Uni-Qドライバー”を1988年に誕生させ、現在もなお12世代にわたって刷新を繰り返す。

Uni-Qは、ハイエンドスピーカーから本機のような小型のブックシェルフ、そしてBluetoothスピーカーなどまで、同社が展開する幅広いラインアップのすべてに採用されている。本機Qシリーズは、そんな同社製ハイファイスピーカーにおけるスタンダードモデルで、1991年の登場から優に8代目を数えるロングセラーシリーズだ。

そのサウンドは、Uni-Qドライバーならではの明瞭な中高域表現と、同軸型ならではの明晰な定位感を楽しめるものだ。楽器の音像自体や、それらが配置される空間の再現が実に明快で、ピントが合って澄み切った視界を提供するのである。同時に、音域を問わず発音のタイミングやスピード感が整えられており、何とも爽快だ。

この辺りの表現は、同社がこれまで長年培ってきた高度な解析技術に裏打ちされた、正確なタイムアライメントの実現が成せる技だろう。一方で、低域の再現はとにかく量感が豊かで、音楽のボトムサイズが大きく確保されている。どんなソースを再生してもドライにならず、温かみある音で音楽を楽しませるのだ。

【相性のよかった音楽ジャンルとそのポイント】
明瞭な中高域表現は、特にヴォーカルソースをプレゼンス高く再生し、また、低域の量感が豊かなため、小音量再生時でも音が痩せない。低域成分が控えめなソースもリッチな音で楽しむことが出来た。

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最終更新:5/23(木) 11:23
PHILE WEB

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