ここから本文です

TikTok 活用、マーケターはどのように試しているか?

5/19(日) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

音楽コンテンツとの相性

TikTokが音楽コンテンツを広めている現状から、そこに広がるマーケティングの可能性にまず着目したのが、レコード会社と所属するアーティストだ。グローバルウェブインデックスによれば、TikTokでは60%のユーザーが良いと思った音楽を共有する。また53%は音楽動画のみを共有している。

ソニー・ミュージック(Sony Music)は4月のはじめにTikTokでアッシュ・キング氏のヒットシングル、「Haaye Oye」の宣伝を行った。はじめての取り組みとなる音楽ステッカーを作り、同曲のミュージックビデオで取り上げている。ソニー・ミュージックのデジタルマーケティング部門のトップを務めるアニャ・ドゥ・ソーゼイ氏は、同社は適していると思われるアーティストを対象に、TikTok上でマーケティングキャンペーンを展開し、それが若いユーザー層に及ぼす影響を追跡しているという。

ソーゼイ氏は、有名なミュージシャンも、あまり知られていないミュージシャンも、TikTok上で成功できる可能性を秘めているのは明らかだと指摘する。さらにTikTokでバイラルになった動画と、Spotify(スポティファイ)のような配信サービスやそれに続くヒットチャートでの成功には相関関係が見られるという。

インフルエンサー活用事例

新しいアプリ専門にコンテンツを作るのはコストがかかるうえに得られる成果も限定的だ。Snapchatやインスタグラムと比べれば、TikTokから広告主への報酬は少ない。さらにターゲティングや測定ツールのパッケージも提供されない。そのためTikTokで多数のオーディエンスを抱えるインフルエンサーを提携して小規模なキャンペーンを行う方が簡単であり、成功する見込みが高いと考える広告主は多い。ほかのソーシャルネットワークにおいても、インフルエンサーはより安価な選択肢となっている。

テレグラフ(Telegraph)が引用したインフルエンサーマーケティング企業のノワール(Noir)のデータによると、100万から250万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーにTikTokで投稿してもらうためのコストは1投稿あたり500英ポンド(約7万2500円)から800英ポンド(約11万6000円)となっている。一方インスタグラムでかかるコストは8000ポンド(約116万円)から9000ポンド(約130万円)だ。TikTokのインフルエンサーを起用するときに問題となるのは、従来のプラットフォームのインフルエンサー以上に自由を与えざるを得ないという点だ。

ウィ・アー・ソーシャル(We Are Social)のシニアストラテジスト、ザナ・ワーフェ氏は「TikTokのインフルエンサーは、自身のやりたいようにやらせなければならない。そうでなければ生み出されたコンテンツでオーディエンスとのつながりが得られないからだ」と指摘し、次のように述べた。「これまでブランド各社はインフレンサーを従来の広告タレントと同じように扱ってきた。だがTikTokでは、フォロワー数だけに着目するのではなく、よりインフルエンサー個人のやっていることを理解し、協力するようなアプローチが求められるだろう」。

Seb Joseph(原文 / 訳:SI Japan)

3/3ページ

最終更新:5/19(日) 8:10
DIGIDAY[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

DIGIDAY[日本版]

株式会社メディアジーン

デジタルマーケティング戦略情報に特化した
USブログメディア「DIGIDAY」の日本版。
国内外の最新情報を独自視点でお届けします。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事